CENTRAL from ワールドフットウェアギャラリー+α(3ページ目)

これまでの日本の靴には見られない「攻めた」履き心地！

魅力がジワジワと湧き出てくるこのCENTRALの靴ですが、肝心の履き心地には、ある種の引き締まったものがあるのに驚かされます。ボールジョイントから甲にかけてのタイトなフィット感は、今までの日本の既製靴では味わえなかったもの。下の写真でお分かりの通り、甲が薄い小生の足でも羽根がバッチリ開いてしまうほどです。かかと部の喰い付きもいたって自然ながら、ユルユルさとは無縁のパシッとした納まり方を堪能できますし、トウシェイプも外くるぶし側のカーブが比較的シャープにはまります。

土踏まず部の盛り上がりもしっかり感じられ、何よりもびっくりしたのが、この靴を履くと自分の足の「第三のアーチ」を実感できることです。内くるぶし側の「第一のアーチ(俗に言う土踏まず)」が心地良い靴は確かに多く存在します。しかし履いていて外くるぶし側のアーチ＝「第三のアーチ」をはっきり快適に意識できる靴は、小生の試着史上恐らく初めて。アウトソールのみならず靴の内部でも、ウェストがしっかり絞り込まれている何よりもの証拠です。 以上を勘案し、かつ小生自身がそうだったのですが、この靴は通常「ちょうどいい」と思っているハーフ上のサイズがお勧めで、それでも履けない人がいてもおかしくないほどのタイトなフィット感。正直万人向けの木型ではないと思いますが、これまでの既製靴はどれも足囲がブカブカで…… と嘆かれていた方には正に待ちに待った朗報のはず。実際、体格の変化や靴に対する意識の高まりでその種の悩みを持つ方が増えているのも事実であり、CENTRALの靴は斯様に変化しつつある紳士靴事情を巧みに捉えた意欲作と言えるのではないでしょうか。


【CENTRAL・商品案内】
■モデル
A. メダリオン付きサイドエラスティック”HATSUAKI”、
B. 内羽根式アデレイドキャップトウ”AMANOGAWA”、
C. サイドモンクストラップ”KOHARUBI”、
D. メダリオン付きホールカットプレーントウ”CHUSHU”、
■色
・黒（仏・アノネイ社製ボカルーカーフ。上記A・Bの靴）、
・こげ茶（仏・アノネイ社製ボカルーカーフ。上記A・Dの靴）、
・薄茶（仏・アノネイ社製ベガノカーフ。上記C・Dの靴）、
・こげ茶スエード（英・チャールズ.F.ステッド社製スーパーバック。上記Dの靴）、
・こげ茶スエード（英・チャールズ.F.ステッド社製レぺロスエード。上記Cの靴）
■底材
レザーソール
■製法
グッドイヤー・ウェルテッド
■サイズ
いずれも5 1/2～9
■価格
A～Cはいずれも一足5万4600円、Dのみ一足6万3000円

最後のページは、WFGと言えばこれも採り上げねば！