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画面の大きさ以外の3DSLLの良いところ(3ページ目)

発売と同時に約19万台を販売して好調のニンテンドー3DSLL。1番の特徴は画面が大きくなったことですが、実はそれ以外にも数々の改善点があるのです。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

年末商戦に向けて準備万端

3DSLLの図

3DSLLで大きな盛り上がりができたことで、年末商戦までの流れが作りやすくなりました(イラスト 橋本モチチ)

さて、3DSLLの改良点についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか。こうやって並べてみると随分たくさんありますよね。基本的には、大きいほうがいいのか、小さいほうがいいのか、画面の見やすさや持ち運びの便利さなどを天秤にかけて選ぶ人が大半だと思いますが、もしどっちにしようか迷っている、というぐらいの方がいらっしゃったら、ガイドは断然3DSLLをオススメしたいと思います。細かい改良点が積み重なって、非常に快適にゲームを遊ぶことができます。

2012年のこの夏、任天堂はNewスーパーマリオブラザーズ2や3DSLLの発売で大きな盛り上がりを作ることに成功しました。冒頭申し上げた週販約24万台という数字は、年末商戦期並の大きな数字です。そしてその翌週も週販で10万台以上を販売しています。このことは、年末商戦に向けて2つの意味を持っています。

1つは、当然3DSシリーズを、本体、ソフト共にたくさん売っていく準備ができたこと。たくさん本体が売れれば当然ソフトは販売しやすくなりますし、流通関係者は、3DSが勢いづいていて、年末期待できると入荷を増やしやすくなります。年末にお店の一番良い所にドーンと構えて、ハードを所有しているたくさんのユーザーに販促し、そしてお友達が持っているから僕も欲しいという子供たちを誘引する、そういう流れを作っていく下準備が整いました。

もう1つは、WiiU発売に最大の力を注ぐ準備ができたこと。2012年の年末商戦、任天堂は3DSとWiiUの両方を売っていかなければいけません。しかし、WiiUは新しく発売されるハードですから、かなりのリソースがWiiUの方にさかれることが想定されます。そう考えると、WiiU発売前に3DSの方に大きな盛り上がりを作っておくことはとても重要です。

2012年夏、3DSLLによって3DSシリーズは絶好調となりました。この流れを止めずに、3DS、WiiU共に大きな盛り上がりを作っていくことができるのか、期待したいと思います。

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