高級マンション/注目の高級マンション

高台、豪邸の跡地に建つ「プラウド×竹中工務店」(2ページ目)

新線、新駅の誕生にともないマンションの資産性が向上したという話はもはや珍しいものではない。「武蔵小杉」はじめ、事例に事欠かないわけだが、道路整備においても利便性や住環境に与える影響は小さくない。そもそも「路線価」という定義があるように、「街の価値は道次第」の側面もあるからだ。。その意味合いからして、現在整備が進む山手通りを生活動線とする地域は今後注目したいひとつといえるだろう。

坂根 康裕

執筆者:坂根 康裕

高級マンションガイド


邸宅感の醸成

しだれ桜

しだれ桜

建物は地上5階建て。総戸数78戸。設計施工は竹中工務店である。形はロの字、中央に「オーナーズガーデン」を設け、既存樹でシンボルツリーとなる「しだれ桜」を配置する。深さ5mmの水盤に、プライバシーに配慮して開放廊下に沿って竹林も設ける。

入口は車寄せを引き込み、懐の深いエントランスゲートに仕立てている。正面の壁は、漆塗りの和紙をガラスで挟み、バックライトで照らした装飾を施す。これは「プラウド元麻布」で採用したデザインを応用したものである。外壁は薄墨色の細めのタイルを横に貼る。一定の間隔で建物の上下を貫く壁がバルコニーからせり出した部分がある。この縦のラインと、アルミ手すりとガラスのバルコニーが連なる横のラインが重厚感を保ちつつ、外観上の安定感を醸し出している。

特徴のひとつに、4階と5階のバルコニー天井の仕上げがある。4階部分は木目化粧シート貼りに。5階は木調色のルーバー上にガラスを重ねた軽快な表情で、大きな軒のある邸宅を連想させる。木目化粧シートは、1階風除室からフォーマルラウンジに至る天井部にも採用され、このマンションのイメージカラーのひとつともいえそうだ。

バルコニー

バルコニー



開放感のある角部屋

リビングダイニング

リビングダイニング

モデルルームの見どころは、なんといっても、LD南西角の「柱をとばした」開放感だ。これは南東側でも試みている。タイプ名で言うところの「F」と「L」。周囲を大きく取り囲んだバルコニーはなんと30平米以上にもなる(Fタイプ)。部屋の形も使いやすく、収納効率も高い。玄関の上がり框の奥行も深く、高級住宅を意識した内装である。

肝心の価格は、坪あたりにして@300万円台の前半。最多は7,500万円程度を予定しているという。最高面積125平米のプランは1億を超える(予定)。これまでの反響は1,300件。事前案内の反応では、西新宿の夜景が見える東側に興味を持つ人が多そうだとのこと。山手通りと首都高が完成し、中野坂上の再開発も一段落した暁には、鉄道と車、双方に足回りの整ったロケーションになる。

リビングダイニング

リビングダイニング


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