邸宅感の醸成
建物は地上5階建て。総戸数78戸。設計施工は竹中工務店である。形はロの字、中央に「オーナーズガーデン」を設け、既存樹でシンボルツリーとなる「しだれ桜」を配置する。深さ5mmの水盤に、プライバシーに配慮して開放廊下に沿って竹林も設ける。入口は車寄せを引き込み、懐の深いエントランスゲートに仕立てている。正面の壁は、漆塗りの和紙をガラスで挟み、バックライトで照らした装飾を施す。これは「プラウド元麻布」で採用したデザインを応用したものである。外壁は薄墨色の細めのタイルを横に貼る。一定の間隔で建物の上下を貫く壁がバルコニーからせり出した部分がある。この縦のラインと、アルミ手すりとガラスのバルコニーが連なる横のラインが重厚感を保ちつつ、外観上の安定感を醸し出している。
特徴のひとつに、4階と5階のバルコニー天井の仕上げがある。4階部分は木目化粧シート貼りに。5階は木調色のルーバー上にガラスを重ねた軽快な表情で、大きな軒のある邸宅を連想させる。木目化粧シートは、1階風除室からフォーマルラウンジに至る天井部にも採用され、このマンションのイメージカラーのひとつともいえそうだ。
開放感のある角部屋
モデルルームの見どころは、なんといっても、LD南西角の「柱をとばした」開放感だ。これは南東側でも試みている。タイプ名で言うところの「F」と「L」。周囲を大きく取り囲んだバルコニーはなんと30平米以上にもなる(Fタイプ)。部屋の形も使いやすく、収納効率も高い。玄関の上がり框の奥行も深く、高級住宅を意識した内装である。肝心の価格は、坪あたりにして@300万円台の前半。最多は7,500万円程度を予定しているという。最高面積125平米のプランは1億を超える(予定)。これまでの反響は1,300件。事前案内の反応では、西新宿の夜景が見える東側に興味を持つ人が多そうだとのこと。山手通りと首都高が完成し、中野坂上の再開発も一段落した暁には、鉄道と車、双方に足回りの整ったロケーションになる。
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