糖尿病があると、かかりやすくなる病気がある

糖尿病に関する正しい知識が、毎日の健康管理に役立ちます

糖尿病に関する正しい知識が、毎日の健康管理に役立ちます

糖尿病となんとか折り合いをつけながら60歳にもなると、あっちこっち具合の悪いところが出てきます。これは大事(合併症)の前の小事なのか、誰にも起こる老化に過ぎないのか気になります。

知人の60歳の女性は1型糖尿病なので、かれこれ40年近くもインスリン治療をしていますが、特に大きな病気もなく過ごしてきた健康なご婦人です。しかし、この数年来、白内障からはじまって尿路感染症慢性間質性ぼうこう炎、副鼻腔感染症、足爪の変形五十肩、手根管症候群、歯周病で歯を数本失うなど御難続きです。

これらが3大合併症(網膜症腎症神経障害)や脳卒中、心筋梗塞の前兆なのか気になる様子です。目や腎臓は専門医が病期の進展を診断してくれますが、感染症や神経障害は自分で直接知覚できるものですからとても不安になるのです。

糖尿病に直接関連する病気は医師もはっきりと診断してくれるでしょうが、糖尿病があると発症するリスクが高くなる病気、例えば感染症や単神経障害などは、どこまで合併症の前兆なのかはなかなか明言できないのでしょう。

糖尿病は全身に影響を与えますから、皮膚下痢・便秘にも問題が起こります。

高血糖による糖化は老化現象でもあります。糖化・硬化した腱が手根骨内の神経を圧迫する手根管症候群は糖尿病のある女性に起こりやすいものです。

白内障は糖尿病があるとより若い年齢でも発症しやすくなります。閉経後の女性は男性よりも尿路感染症を起こしやすく、特に糖尿病の自律神経障害がある女性は高リスクです。

歯周病も高血糖だとより重症化し、歯周病があると血糖コントロールも悪化します。

糖尿病足病変は血流障害が複雑に関連するもので、患者自身のフットケアがとても大切になります。

合併症を防ぐ対策は?

糖尿病があると発症するリスクが高くなる病気は老化に伴うものでもあります。「糖尿病になることは、15歳老けるのと同じ!?」という怖い記事を紹介したことがありますが、誰も加齢を止めることは出来ません。でもトラブルを避ける方法はあります。

例えば糖尿病と診断されると、臨床的に異常がなくても誰でも糖尿病腎症の第1期(腎症前期)という病期に入れられます。ほとんどの医師はそのことを告知しませんが……。

病期に従って生活指導基準がありますから、軽視せずに治療・食事・生活のポイントをよく理解することです。実は何も難しいことはありません。第1期はヘルシーライフを心掛けるだけですから。でも、その知識がとても大切なのです。

糖尿病の低血糖でも足病変などもそうですが、その知識が十分にある人は合併症を起こしにくいのです。セルフケアが合併症を防ぐ最良のポイントです。

今回の記事は男女の性別によって差がでる糖尿病の合併症には詳しく触れませんでしたので、次回は糖尿病のジェンダーギャップについて取り上げましょう。
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