ゆっくり過ごすために……自分を見つめるきっかけをご提案
休日をどんなふうに過ごしていますか?
自分がどんなことを求めているのかを知る方法と、心地よく過ごすためにはどんなことをしたらいいのか見つけるきっかけを、シチュエーション別にご提案します。
<目次>
予定のない休日、何してゆっくり過ごす?
「いつも休みの日は何してるの?」と聞かれたら、あなたは何と答えますか?会話のとっかかりにもなりやすい、よくある質問ですが、いざ自分が聞かれると、「えっと、何してたっけ?」「寝てるか、テレビ観てるか…」「特に人に話すようなことはしてないし…」なんてモゴモゴと口ごもってしまう人も、実は、多いかもしれません。でも、それって良くないことなんでしょうか。
趣味があったり、恋人や友達と過ごしていたり、積極的にイベントを設けて日々を充実させている人がもてはやされる風潮にありますが、誰かに語るために、自分の時間を使う必要がないのは当たり前。何より大切なのは、自分がその時間を気持ちよく過ごしたかどうか。誰にも会わなくったって、何か特別なことをしなくたって、一日中寝ているだけだって、部屋でぼんやりしていたって、「今日も気持ちよく過ごせたなぁ」と思えたなら、それだけで幸せなことですよね。
ただし、「何もやる気にならないなぁ」「何したらいいのかわからない」「一人で過ごすなんて寂しすぎる」「何しても、イライラする」など、ちょっとネガティブ気持ちになっているなら、それは残念なこと。まずは、自分が今、どんな気持ちでいるのか、ちょっと確かめてみましょう。
自分のことをもっと知ろう
自由気ままな一人暮らし。時に誰とも会わず、何もせずで一日終わってしまい、ガッカリしてしまうことも
例えば、一人が寂しいのは「同僚に彼氏ができたと聞いたからかな」「なんだかイライラするのは取引先のスケジュールがいつまでもはっきりしないからだな」「何もやる気が起きないのは睡眠不足が続いているからか」など。モヤモヤの理由がわかれば、解決方法が見つかることもあります。すぐに解決できないことだったとしても、「悩んでいても仕方ないか」と割り切れてスッキリすることがあります。
自分自身と向き合うためには、鏡に全身を映してみるもヨシ、最近あった出来事を思い起こしてみるもヨシ、自己分析よろしく自分の長所や短所を書き出してみるもヨシ。「ちょっと太ったかなぁ」「我慢してたけど、私、○○さんの言動に腹立ってたんだなぁ」など、自身の小さな変化や、抑え込んでいた気持ちにも気づくことがあるでしょう。
もちろん考えても理由がはっきりしなかったり、その理由がひとつとも限りません。でも、ゆっくりと自分の身体や気持ちを見つめることは、忙しい毎日の中ではなかなかできないこと。せっかくのひとり時間は、自分に興味を向けるひとときとしてはどうでしょう。
自分の気持ちに気づけたら、具体的にどんなことをしたらいいのか。おすすめの行動を提案します。
何したらいいかわからないときは?
溜まった洗濯物を洗ったり、冷蔵庫の中を整理したりも◎。普段だらしなく暮らしている人ほど、目に見えた成果が上がって気持ちスッキリ
■ゴミを捨てる
■掃除をする
■写真の整理をする
■家計簿をつける
小さなものでも、要らないものを処分すると、部屋がぐんと広くなって感じます。掃除は鏡や窓、水回りなど、汚れがつきやすく、また落ちたときにピカピカになるところがおすすめ。達成感が高まります。
普段やろうと思いながらも、手つかずのことをやるのも達成感があります。写真を撮ったきりで未整理だったり、家計簿につけないレシートを溜め込んでいたりするなら、この機にぜひ。
自己嫌悪モードのときは?
自分にきちんと手をかけてあげる時間と、心も身体も喜びます。自分を好きになるための第一歩
■肌のお手入れ
■化粧
■ファッションショー
いつもよりていねいに化粧水をつけたり、マッサージをしたりすると、プロの技ほどではなくとも、目に見えた効果があるものです。また、お化粧でいつもと違う自分を演出してみるのも楽しいもの。
また、手持ちの服を並べて、一人ファッションショーもおすすめ。いつもと違うコーディネートを発見できるかもしれません。
疲れがたまっているときは?
ちょっとした昼寝はリフレッシュに効果的。でも、寝すぎは余計に疲れを溜めることになりかねないので、要注意
■昼寝
■お風呂に入る
睡眠不足なら寝るのが一番ですが、一日中寝てしまうと、これまた夜眠れなくなって翌日疲れてしまうことも。夜に響かない早めに、時間を区切ってのお昼寝がおすすめです。
また、お風呂に入るのも疲れをとることができます。最近“冷え取り健康法”というのも注目されていますが、身体を芯から温めることで、毒素を排出され、健康に過ごすことができると言われています。
なんだか身体がだるいときは?
運動すると疲れる…と思うかもしれませんが、運動しないと、かえって疲れがたまることも。適度に身体を動かしましょう
■ヨガ、ピラティス
■ストレッチ
一人暮らしの部屋の中で、特に道具がなくてもできるのがヨガやピラティス、ストレッチなど。やり方がわからないときは、ヨガ・ピラティス・ストレッチなどのガイドサイトを参考にしたり、YouTubeなどで『ヨガ』『ピラティス』といったワードを検索してみると、スタジオで受けているようなレッスンが見られます。
次に、寂しいとき、イライラするとき、やる気の起きないときのおすすめの行動を提案します。
寂しいときは?
部屋の中にこもるより、外に出るだけで、気分が変わることがあります。自転車に乗って、風を切って走るというのも気持ちがいい
■運動する
■散歩する
■泣く
人の気配があった方が寂しさが薄れるなら、部屋の外に出て散歩を。寂しいときに無理に人と接すると、より寂しくなってしまうなら、前の項目にあるように部屋でできる運動をするのもおすすめです。
また、涙を流すのはストレス解消になると言われています。泣ける映画やドラマ、本などで、思い切り泣くと、涙とともに寂しさも流れて、心がスッキリ軽くなっていることもありますよ。
イライラしているときは?
お腹が減っていると、イライラします。イライラを鎮めたいなら、お腹を満足させてあげるのも◎
■美味しいもの、好きなものを食べる
■お茶を飲む
■香りを楽しむ
人は美味しいものを食べれば幸せな気持ちになるもの。好きなものを食べるのはストレス解消になります。「今、食べたい。飲みたい」と思うものを素直に食べたり、飲んだりしてみましょう。
何もやる気が起きないときは?
どうにも気力がわかないときに、何かをすることで気分転換できることもありますが、それすらもできないとき。そんなときには、無理に意味のあることをしようとしなくてもいいのではないでしょうか。ただし、寝てばかり、食べてばかりというのは、体調不良の原因になることがあるので、控えめに。「今日一日何もしなかった…」「時間を無駄にしてしまった…」と思うと、自己嫌悪に陥りがち。「何かしなきゃ」と思うから、なおさらイライラしてきます。やる気がないときは、最初から「何もしない」と割り切って、何もしないことを許してあげた方が気持ちはラクになるはずです。
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