税金/税金関連情報

「お金持ちの税金との付き合い方」から学ぼう(2ページ目)

「業績が振るわない会社の社長」と「成功している社長」はどこが違うのでしょうか。人材育成、お金の使い道、仕入れ先、外注先など自分より立場が弱いものへの配慮などいろいろありますが、今回は「税金との付き合いという観点」から、成功している経営者、お金持ちになれる人を分析してみます。

田中 卓也

執筆者:田中 卓也

税金ガイド

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成功をおさめている社長の税金との付き合い方

一方、成功をおさめている方の税金との付き合い方は前ページで書いたものとは正反対です。

オカネに困ることとオカネの量は比例しないケースもあります

一番コワイのは経営が赤字になることではなく資金ショート!

■1.税金を経営コストの一部と考えている
税金を人件費や家賃と同様、経営コストの一部と考えています。税金の支払いを社会的信用料と考えているので、人件費や家賃と同様、期日までにはきちんと支払うことを旨としています。

2.納税のスケジュール管理ができている
成功をおさめている方は突然の出費というものがあまりありません。納税についても、「いつ? どのような税金が? どの程度かかるのか?」といったことを税理士にその計算根拠とともに詳細な説明をもとめます。したがって、節税対策をした上で納税準備にも前向きです。

3.節税も経営手法の一部と考える
税金を人件費や家賃と同様、経営コストの一部と考えるのと同様、節税も経費削減の一部と考えるので、ムリやムダがありません。個人であっても法人であっても、一番コワイのは経営が赤字になることではなく資金ショートです。したがって、決算月に行った節税手法のために申告月には資金ショート、というようなことは極力さけようと努力します。節税手法を実施する前の資金残高と節税手法を実施した後の資金残高とを常にチェックする姿勢を忘れないのも成功をおさめている方に共通している事項です。

私の本業は税理士ですから、常に、合法で健全な節税手法は提案すべきと考えます。しかし、その場しのぎの強引な節税や資金ショートを誘発させるような節税を行い成功している事業主に会ったことがないのも事実です。経営者で成功している人の税金との付き合い方を書いてきましたが、一般のサラリーマンであっても、税金との付き合い方で学べる部分はあると思いますので参考にしていただければと思います。

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