はちみつの基礎知識と料理への活用法
色の薄いものから「アカシア」「みかん」「そば」となります。
はちみつの種類、選び方
- アカシア、レンゲ……色の薄いものはマイルドでクセがないため、はちみつ初心者の方、料理やお菓子と万能に使いたい方にいいでしょう
- オレンジ、レモン、りんご……フルーティーな香りで軽やかな味わいが特徴。ヨーグルトやアイスクリーム、パンケーキなどのデザートやはちみつと果汁、ビネガーをあわせたドリンク、サラダやマリネのドレッシングなど、風味を楽しみたい時にとりいれても
- そば、栗、コーヒー……色の濃いものは個性的な味わい。ナッツやチーズ、ハード系のパンやワインと相性がよく、はちみつがお好きな方におすすめです
一般的に淡い色のはちみつはクセがなく万能、料理にも向き。逆に濃い色は風味が強く、そのまま楽しむのがよい、と考えて選んでみるのもいいでしょう。ちなみに濃い色のはちみつの方が鉄分やミネラルも多く含んでいます。
はちみつの主成分・効果
ミツバチが集める花のしょ糖は糖分約40%。それが蜂の唾液に含まれる酵素の働きで転化糖(ブドウ糖と果糖)にかわり、巣の中で水分が蒸発、糖分約80%のはちみつが出来上がります。はちみつにはビタミンB群やミネラルが含まれ、単糖類のブドウ糖、果糖は二糖類の砂糖に比べて、分解不要なため、素早くエネルギーになれます。そのため、運動時の疲労回復にはちみつとレモンをあわせて摂られています。
自然界に存在するボツリヌス菌がまれにハチミツに入ることがあるので、1歳未満の腸内細菌の少ないお子様には与えないようにしてください。
はちみつの保存方法
開封したはちみつは直射日光のあたらない場所に保存し、(高糖度なため腐敗はありませんが)美味しさや風味の観点から1年以内には食べきるといいでしょう。時おり瓶の中で結晶化することがありますが、これは低温におかれたブドウ糖によるものです。小鍋にはちみつの入った瓶と結晶部分をこえるくらいの水を注ぎ、弱火にかけます。はちみつが溶けたら、瓶をあけて軽く混ぜれば元通りです。もちろん結晶化した状態を食べても問題ありません。
はちみつと砂糖の関係
甘味の強いはちみつ、砂糖よりカロリーが高そうに思えますが、上白糖は100g、約384kcal、はちみつは100g、約294kcalとなります。調理時、砂糖をはちみつで代用する場合は1/3から半分の容量が目安です(はちみつ小さじ1に対して、砂糖小さじ2~3)。ちなみにはちみつ1:砂糖3:みりん9で同じ甘味を出すことができます。よって、はちみつを使うと甘味の使用量が減らせるためヘルシーと言われています。はちみつの便利で美味しい料理使い
はちみつを手軽に使いたいならば、はちみつ2:すりおろし生姜1を混ぜた「ハニージンジャー」が便利です。紅茶やホットミルクの甘味に加えれば風邪防止。サイダーとあわせれば簡単ジンジャーエール(冷たいものはとりつつも身体を芯から冷やすことなく)。醤油や酒とあわせれば、生姜焼き調味料、味噌や酒、豆板醤とあわせれば、ホイコーロー調味料にもなります。はちみつは煮物や照り焼きに使えば、テリとコクが簡単に出せます。また、トマト系や酸味のある料理に少々加えれば、酸味の角を和らげることができます。それから煮魚に加えれば、臭み消しに。肉の下ごしらえに使えば、しっとりジューシー、肉も柔らかに仕上がります。
【おすすめ!はちみつレシピ】
ねぎ豚ロールの辛子照り焼き
長ねぎを豚肉で巻き、辛子をきかせて、はちみつで照り焼きにしています。
バルサミコチキン
バルサミコ3:はちみつ2:醤油1の割合で作る、簡単チキン料理です。はちみつでコクが出せます。
秋刀魚の味噌煮
魚臭みもはちみつを加えれば大丈夫!こっくり美味しく仕上がります。
トマトのハニーマリネ
酢2:はちみつ1で簡単混ぜるだけ。酢が苦手な方もまろやか美味しくいただけます。
ハニーマスタードソース
うまみと甘味にはちみつが上手に作用!チキンソテーや魚のムニエル、サンドイッチななどにも使える万能ソースです。
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