履く人の足と心理が、製作の原点!

キャップトウ

このようにオーソドックスなキャップトウスタイルのものも、当然ながらメニューに加わりました。他の2モデルもこれから発展したもの。つま先のトウキャップをブローギングにしたり全く省いてしまう事も、もちろん可能です。これと同じ仕様で19万4250円~ (HIRO YANAGIMACHI Workshop  TEL:03-6383-1992)

サイドエラスティックシューズでは基本形となるキャップトウスタイルのモデルも、もちろん用意されています。上の写真の通り、基本だからこその自然と言うべきか、余計な装飾を一切省いたデザインは何気なくも引き締まった印象を与え、アッパーにボックスカーフ系の黒いスムースレザーを用いれば冠婚葬祭の場面にも問題無く活用できます。バッハのゴールドベルク変奏曲に例えるならば、この靴は冒頭と終わりの曲であるアリアみたいな存在で、良い意味で単純なデザインを妥協無くしかも破綻すること無く造形できる延長線上に、前述した2モデルが成り立っています。

そしてここまでご紹介した3つのモデルは、あくまでも見本例であって、オーダーに際しては各モデルのディテールを組み合わせることももちろん可能。例えば最初のページのモデルの縫い目をブローギングからステッチングに、そしてつま先をウィングキャップからストレートキャップに変更するなどは、問題ありません。履き手がどのような足の持ち主で、どのような価値観を有し、そしてどのような場面で用いる靴を求めているのかによって異なる最適解を得られる様にあらかじめ設計されていますので、製作者の気まぐれや妄想とは無縁の場所に発想の原点があるが故に、本当の意味での「揺るぎない個性」を奥ゆかしくも鮮明に表現できるのです。

代表の柳町さんと充実したスタッフとの強力タッグで、技術・感性双方にますます磨きがかかるHIRO YANAGIMACHI Workshop。彼らの靴作りの核になっているのは、一人一人の顧客と常に直接向き合い、日々製作に臨む者のみが有することが可能な、余計な飾りが不要で骨太な創造性であることは間違いありません。この度発表したサイドエラスティックシューズにも、今日の紳士靴ではなかなかお目に掛かれなくなってしまったそんな真摯な姿勢が、美しく結晶化して宿っています。余談ながら、この創造性が別な方向で開花するであろうプロジェクトが、現在このアトリエで進行中。はたして一体何なのか? 状況が明確になり次第改めて記事にしますが、現時点では「既製の概念をまたしても爽快に打ち破るもの」とだけ申しておきましょう!
一体何が起こるのか??

幾つか木型が並んでいますが、これが何を意味するのか?? 全貌が明らかになった時点で、また読者の皆さんにご報告致します! このアトリエの行うことですので、一見普通のようでいてアッと身震いしてしまう予感が……


【お問い合わせ】
HIRO YANAGIMACHI Workshop
住:東京都渋谷区千駄ヶ谷2-6-1 エストリル93 2F
地図: Yahoo! 地図情報
最寄り駅:東京メトロ副都心線 北参道駅 徒歩 約7 分。JR総武線 千駄ヶ谷駅 徒歩約8分。JR山手線 原宿駅 徒歩約10分
TEL:03-6383-1992
HP:HIRO YANAGIMACHI Workshop
営:11時~20時
休:不定(ご来店の際は事前に電話にてアポイントをいただけると助かります)
価格: サイドエラスティックシューズの場合、19万4250円~(木型の製作方法、選択する意匠により価格が変動します)
納期:発注~完成まで、約8~9ヶ月(注文状況や仕様により変動します)
なお、オーダー内容等につきましては、以前のこの記事この記事もご参照願います。

※追伸:
今回登場したサイドエラスティックシューズを2012年4月末までにご注文いただき、その際「AllAboutの飯野のこの記事を見た!」と仰っていただければ、嬉しいことにオリジナルのシューツリー(3万円相当)をプレゼントしていただけることになりました。本来ならば3月末で終了してしまう特典ですので、読者の方は臆せず申し出て下さいね!

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