ジョギング・マラソン/東京マラソン徹底解説&レポート

レースを走らなくても東京マラソンを味わい尽くそう!(3ページ目)

「東京がひとつになる日」を沿道で実感する、そして楽しんで、遊べて…の東京大マラソン祭り2012にあなたも参加を。沿道の応援イベント会場では150以上もの迫力ある、あるいは可愛い演目が演じられます。

谷中 博史

執筆者:谷中 博史

ジョギング・マラソンガイド


高校ダンス部対抗戦!

スローランナーをやさしく元気づけるフラダンス

スローランナーをやさしく元気づけるフラダンス

日比谷に戻って左側、NBF日比谷ビル前会場は、7つの高校ダンス部の競演です。みんな「元気が出るダンス」でランナーだけでなくみんなを応援しようとまさに元気いっぱいでパフォーマンスを繰り広げます。

中間点を過ぎ、中央通りを日本橋で右折、兜町を過ぎると応援ギャラリーの数も減ります。疲れも出てきて単調さが辛くなってくる頃です。
そんなランナーをフラダンスやタヒチダンスでやさしく励ましてくれるチームが揃ったのがリガーレ日本橋人形町前会場。やっぱり歩道が邪魔だ。
ランナーとのコンタクトを妨げるのは、ここでランナーが長居しないようにとの大会本部の配慮なのでしょうが。

江戸伝統芸能でまったりと応援してくれる

雷門前では金龍の舞

雷門前では金龍の舞

そしてやってきました雷門。雷門前のおばあちゃんの人垣にはびっくりです。そしてランナーも応援ギャラリーも浅草寺舞保存会の金龍の舞や江戸芸かっぽれで楽しませてくれます。このイベントは進行方向と反対側なのは残念ですが、コースに近いところで演じてくれるのでよく見られます。
ランナーとしては無骨なカメラクレーンが邪魔ではありますが、雷門前を右折すれば間もなくオープン、東京スカイツリーのスレンダーな姿がうつむき加減の姿勢をぐいっと起こしてくれるでしょう。

苦しいときの吹奏楽

バンドと観客が一緒に応援

バンドと観客が一緒に応援

いよいよ30km~35kmの壁接近。浜町中ノ橋交差点のトルナーレ日本橋浜町会場には、吹奏楽部を中心にした15団体がランナーを鼓舞します。
贅沢を言って済みませんが、音楽と踊りとどっちをトルかというと、ランナーとしては音楽のほうがありがたいということになります。それもリズミカルな曲とか、根性演歌とか。作炎の写真をご覧ください。応援ギャラリーはみんなランナーを見ているんですが、ちゃんと音楽は聞こえていますから。

ランナー至近の車道上で演舞

車道上で応援。このくらい近い方がうれしい

車道上で応援。このくらい近い方がうれしい

兜町の首都高下は地元小学校の和太鼓と江戸芸かっぽれです。私が通過するときはいつもかっぽれです。雨の心配がないということなのでしょうか、屋根の下はどこへいっても人気です。そしてよく見て欲しいのですが、どこで踊っていると思いますか。車道、すなわちコース上です。手を振れば「頑張って」とおまけをつけて手を振ってくれるうれしさ。このポイントは給食エイドと続いており、35kmを前にしてエネルギーをチャージするポイントです。

応援バンドも連続出場に燃える

松竹からスカウトされるかも。ADK松竹前会場

松竹からスカウトされるかも。ADK松竹前会場

35kmが目の前のADK松竹スクエア前はダンス、音楽、和太鼓とバラエティに富んだ団体がラインアップされています。その中で正則学園高等学校ビッグバンド部はOBに参加ランナーもおり、「毎年、東京大マラソン祭りを楽しみに練習しています」という頼もしいバンド。月島もんじゃフラガールズバンドも「大会が続く限りともに走り続けます」と第一回以来の連続出場記録更新に燃えています。

難所に向かうランナーを応援する和太鼓

佃大橋の難所に向かうランナーを太鼓で送り出す

佃大橋の難所に向かうランナーを太鼓で送り出す

入船橋交差点会場には、和太鼓ばかり5団体が集結。ここから佃大橋の上りにかかるランナーを力強い太鼓の響きで後押しします。ここもいい配置ですね。気合いが入ると思います。

この後は東雲一丁目まで応援イベントがないのが寂しいです。ここは橋のアップダウンもあるしランナーにとってかなり辛いところ。ここで歩かなければ後半のタイムの落ち込みを大幅に減らせます。もちろん記録も良くなるということ。イベントはありませんが、歩道に近いところを走り沿道の声援をパワーにしましょう。

女性バンドリーダーはサブフォーランナー

離れているからランナーに届く音も小さい

離れているからランナーに届く音も小さい

東雲(しののめ)一丁目交差点から3つのイベント会場が続きます。
東雲一丁目交差点は音楽グループが出演します。フュージョンロックバンド「3x3 SazanCross」のリーダーは、過去2回東京マラソンをサブフォーで完走したり沿道スタッフも2回経験しているという女性ランナー。ランナーズスピリットを持ってロックヴァイオリンでランナーを応援します。


応援イベントは発表大会会場としても人気あり

応援イベントは発表大会会場としても人気あり

続く江東東雲一丁目団地会場は、お囃子、和太鼓、南京玉すだれ等々バラエティ豊かな団体が受け持ちます。いずれも東日本被災地や福祉施設の慰問、地域の行事などに参加活動しているグループです。

疲れていても笑顔を送ろう

さらに続いて40kmを過ぎた有明小中学校前では、都立9校のダンス、バトントワール部を中心としたダンス会場で、ランナーに元気を送ってくれます。ただ、正直なところ、ランナーとしては必至で足を前に運ぶのに精一杯で、なかなか横目に演技を見る余裕が残っていない地点なのが残念です。ここで、演技者に微笑みを送れるようなら、新記録間違いなし。

広さに負けそうなフィニッシュ前

折角のサンバも目に入ってこないです

折角のサンバも目に入ってこないです

いよいよレースも最終章。最後の難関、首都高速を超える橋の急坂を渡り終え、国際展示場の建物が大きくなれば、沿道の観客もどんどん増えてきます。
最後の頑張りでフィニッシュに向かって右折すれば、ゲートへ向かう直線道路の左側で御神輿、太鼓、さんさ踊りによさこい踊り等々、バラエティに富んだ演目が駐車場を会場に繰り広げられます。
ちょうど観戦スタンドの正面にあたり、長時間観戦者も飽きないようにとの配慮かと思いますが、残念なことに高いフェンスがランナーとの間を遮り、会場(東京臨海広域防災公園)が広すぎるので迫力が霞んでしまっています。フェンスを演技の背後にし、幕でも張ってステージ状にすれば相当見栄えもよくなるのではないかと思うのですが。

レースの疲れはメイン会場で癒す

東京ビッグサイトと東京国際展示場駅を結ぶ有明イーストプロムナードはメイン会場のひとつ

東京ビッグサイトと東京国際展示場駅を結ぶ有明イーストプロムナードはメイン会場のひとつ

長いレースも終わりました。走っているとたくさんの応援イベントのうちいくつも目にできませんが、そんなランナーのために駅に向かう有明イーストプロムナードでは、有名人のトークショーやパフォーマンスショー、お腹にネオ屋台村、おみやげに東北3県の特産品販売ほかのバラエティブースと盛りだくさん。
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