ワード(Word)の使い方/長文・校正・変更履歴

行間(行送り)の設定 見やすい文書作成のコツ(3ページ目)

読みやすい文書を作るポイントはいくつかありますが、今回は「行間(行送り)」について考えてみたいと思います。文書の行間は、狭すぎても広すぎても読みづらくなります。読みやすい行間はどれくらいなのか、実際のレイアウトを見ながら、ご紹介しましょう。

井上 健語

執筆者:井上 健語

ワード(Word)の使い方ガイド


文字の多い文書は行間(行送り)を空けると読みやすい

ここまでで、ワードは標準で適切な行間(行送り)が設定されていることがわかりました。「だったら、わざわざ行間(行送り)を変更する必要はないのでは?」と思われるかもしれません。

確かに、標準設定が適切なので、行間を気にしなくても読みやすい文書を作成することは可能です。ただし、文書の内容によっては、行間を調整することで、より読みやすい文書に仕上げることができます。特に文字中心の文書は、行間は広めにすると読みやすいと思います。次の2つの文書を比べてみてください。

ワードの標準設定。[行数]が「36行」で[行送り]は「18pt」

ワードの標準設定。[行数]が「36行」で[行送り]は「18pt」

行間を空けた設定。[行数]は「30行」で[行送り]は「21.9pt」

行間を空けた設定。[行数]は「30行」で[行送り]は「21.9pt」


上はワード標準の設定で、下は行送りを「21.9pt」にした設定です。文字だけの文書では、これくらい空きがあった方が読みやすいと思います。ただし、感じ方には個人差もありますので、これが正解というわけではありません。あくまで目安と考えてください。

なお、実際に設定するときは、[行送り]ではなく[行数]を指定してもかまいません。[行数]と[行送り]は、片方を増やせば片方が減る関係にありますので、標準の行数である「36行」より増やせば[行送り]が狭くなり、減らせば[行送り]が広くなります。
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