カッシーナに学ぶ、インテリアの出来は家具次第
「Cassina ixc. Aoyama shop(カッシーナ・イクスシー青山本店)」
憧れの立地を選び、質の良い建物を手に入れたところで心地よい空間が実現できるとは限らない。スケールアウトした家具家電、雰囲気のない照明、光と影を調節できない窓まわり。どれかひとつでも当てはまるようなら、せっかくの高級マンションも台無しである。仕上げの家具調度品次第で空間の出来が変わると言っても過言ではない。
とくに大型家具は慎重に選びたい。部屋の印象を大きく左右するばかりでなく、体に触れるものはストレスの原因にもなるので、注意を怠らないように。座り心地にデザイン、肌触り。手入れの仕方、耐久性、サイズや生地のバリエーション。面倒がらずに楽しむつもりでこだわろう。
なかでもソファとダニングテーブル、チェアは良いモノを揃えたい。くつろげる空間に上質な椅子は欠かせないものだし、長く使える上等なひと品は結果的にパフォーマンスに優れる。したがって、メンテナンス体制だけは前提条件としてしっかり事前に確認しておこう。
カッシーナのソファで最も人気、MARALUNGA(マラルンガ)
今回、人気の家具ブランド「カッシーナ」で最も売れている商品をご紹介しよう。まずはソファ。ここ数年もの間、ずっと1位をキープしているのがこれ。『MARALUNGA(マラルンガ)』。高級マンションのモデルルームで見かけることがある人も多いだろう(といっても、相当大きめのリビングでなければサマにならないが)。ラインナップは一人掛け、二人掛け、三人掛け、オットマン、二人掛けと三人掛けはそれぞれワイドタイプがあり、計6バリエーション。ちなみに二人掛けと三人掛けのサイズ(幅)はW1620mm、W2350mmである。張り地によって9段階の価格バリエーションに分かれている。参考:三人掛けY756,000~Y1,690,500(税込)。その他、輸入張り地からも選べる。
特徴はシートごとに背もたれが可動すること。ハイバックにした状態で座ってみると、ヘッドレストが想像以上に楽であることと座面の傾斜が意外についていて全身が包み込まれる感じであった。これなら体の一部に負担がかかることはなさそうだ。
カッシーナ不動の人気チェア「CAB(キャブ)アームレスチェア」
続いてチェア。同じく近年不動の1位を保っているのが『CAB(キャブ)』シリーズ。肘掛けのない412「キャブ アームレスチェア」から413「キャブ アームチェア」、414、415「キャブ ラウンジアームチェア」まで4タイプ展開している。フレームはスチール、座面にはモールドポリウレタンフォームを。全体を厚皮で被っている。アームレスチェアはナチュラル、赤茶、黒、マットブラウン、マットアイボリー、タバコの6色から選べる。価格はワンプライス。アームレスチェアならY155,400(税込)。
こちらは住宅商業を問わず、「マラルンガ」よりも触れる機会の多い家具ではないだろうか。見た目以上にずっしりとした重みがあって、厚皮独特の光沢が存在感を放っている。テーブルに並ぶと空間全体を凛々しくさせる、そんな印象の一脚である。
世界限定100台「Tre Pezzi Wool(トレ ペッツィ ウール アームチェア)」
最後に、カッシーナ・イクスシー青山本店で現在飾られている家具のなかで、最も高額なアイテムをご紹介しよう。ローテーブル「TADEUS」(右の画像)。価格はY4,410,000。脚部はブロンズ(銅)でできており、天板はクリアラッカー塗装を施した羊皮紙を分厚い木軸にくるんでいる。表面は吸い付くような肌触りだ。いまのところまだ受注には至っていないよう。
カッシーナ・イクスシー青山本店では今月9日より、クリスマスディスプレイを催している。なかでも注目アイテムが世界限定100台の「Tre Pezzi Wool(トレ ペッツィ ウール アームチェア)」。真っ白なモンゴルヤギの毛を被った冬らしい商品(下の画像左)。 取材・撮影協力/カッシーナイクスシー
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