「虎屋文庫」と「虎屋菓寮 赤坂本店」
老舗和菓子店「とらや」といえば、手堅い手みやげ「羊羹」。でも、魅力はそれに止まりません。秋深まる今、とらやのおすすめは、第74回「虎屋文庫資料展」(~11月6日)。観賞前後のランチは、「虎屋菓寮 赤坂本店」にて、老舗料亭金田中との共演による「季節の昼膳」を!
「虎屋文庫資料展」
約480年の歴史をもつ虎屋が昭和48年に創設した「虎屋文庫(※)」。赤坂本店のある虎屋ビル2階「虎屋ギャラリー」で年1~2回「虎屋文庫資料展」を開催しています。
第74回目の今回は、「和菓子を作る-職人の世界-」展(~11月6日)。虎屋文庫初の、和菓子の作り手に焦点を当てた展示です。
(※)「虎屋文庫」
虎屋に伝わる菓子絵図帳、古文書、古器物の収蔵、和菓子関連の史料収集、調査研究、年1回の機関誌の発行、年1~2回の虎屋文庫資料展の開催などを行う。
◆史料閲覧機能なし。但し問い合わせには対応。
「和菓子を作る-職人の世界-」展 見どころ
素材選びや御膳餡(ごぜんあん、こし餡のこと)の作り方、お菓子の仕上げ方など、「とらや」の和菓子作りの舞台裏が大公開された展示。吹き出しで添えられている職人さんの言葉は、お菓子への愛情にあふれています。同時に飾らず人間味があり、敷居の高かったはずの「とらや」のお菓子に親しみを覚えます。実演こそありませんが、随所に配置されたビデオ映像により、お菓子の製法もしっかりと楽しめるのも魅力です。
会場でひときわ目を引く「棹菓子コンテスト」。今回の展示のために考案された、オリジナルの棹菓子(羊羹のような棒状のお菓子)16品が展示されていて、好きなものに投票できるようになっています。店頭に並ぶ「とらや」の羊羹とはだいぶ印象が異なり、個性的です。