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秋に抜け毛が増える原因とは?
秋に抜け毛が増える原因とは?
左が男性型脱毛症の毛根。このように根本付近にいくほど細くなる抜け毛が多いと要注意。右は本来の寿命をまっとうして脱毛した毛根。根元がふくらんでいるのが自然に抜けた証
そのメカニズムを知っていただくために、思い出していただきたいのが、「髪の毛を生やす効果大の体内物質「IGF-I」とは?」で紹介した、抜け毛・薄毛予防と発毛・育毛効果に期待できる「IGF-I」という体内物質です。
IGF-Iを増やすには、食品による胃腸の知覚神経の刺激のみならず、頭皮の知覚神経の刺激も大切です。知覚神経は温度が低いと刺激されにくくなる性質があります。そのため、気温が下がってくる秋には、皮膚の温度も下がりやすく、IGF-Iがつくられにくくなり、抜け毛が増えると考えられるのです。また、湿度が低下して肌が乾燥することも頭皮の温度を下げることにつながり、秋の抜け毛増加の要因になると考えられます。
夏の間に受けたさまざまなダメージも、秋の抜け毛の原因に
暑かった夏の“ツケ”が、秋には抜け毛に姿を変える
夏は、湿気や高い気温で大量に汗をかく季節。毎日シャンプーしていても、少しずつ汚れや皮脂がたまっている可能性もあるのです。
さらに、頭皮を容赦なく傷めつける強い紫外線で頭皮がダメージを受け、血行が悪化、冷たい食べ物・飲み物の摂り過ぎによる胃腸の知覚神経の働きの低下……。これらの夏の出来事によるツケが秋になって「抜け毛」に姿を変え、一気に回ってきたと考えられます。
となると、秋になってしまった今は、もう後の祭なのでしょうか?
ご心配なく。後ほど紹介する方法でIGF-Iを増やせば、徐々に改善していけるはずです。
では早速、秋の抜け毛・薄毛を抑える・防ぐための“IGF-I増やし法”をご紹介しましょう。
秋のIGF-I増やし法その1 入浴で副交感神経を刺激する
自宅でゆっくり浴槽に浸かるときは、市販の入浴剤を入れるのもお薦め。温泉気分に浸りながら、リラックスして副交感神経を刺激できそう
秋はもちろん、冬も春も年中シャワーで済ませていますという人は、その習慣を改め、しっかり入浴して身体を温めるようにしてください。そうすることで皮膚の知覚神経が刺激され、結果として副交感神経が刺激されやすくなり、溜まったストレスで刺激された交感神経を休めることができます。しかも副交感神経が刺激されるとIGF-Iが増え、発毛・育毛の促進も期待できるのです。
秋のIGF-I増やし法その2 秋の夜長はしっかり眠る
浴槽にゆっくり浸かってリラックスできれば自然に眠くなってくる
秋のIGF-I増やし法その3 辛い料理をガツンと食べる
麻婆豆腐もオススメの一品
ちなみに、IGF-Iは夜間に増えるといわれています。「発毛・育毛を促す!男の簡単「辛ウマ」料理」で紹介したレシピ「冷奴のキムチ乗せ」や「豆腐のチゲ鍋」などを夕食に加えれば、より効果的でしょう。
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