速報！ スペインから上陸、タラゴのシューケア用品(3ページ目)

用途に応じて2種類を用意！

それをシューケアの主役にするのは間違いだと思いますが、雨の多い日本の気候条件を考えると、靴用の撥水剤は矢張り必需品であるのは確かです。そのような環境を考慮し、タラゴの撥水スプレーは2種類が我が国に入って来ます。いずれも撥水剤の主力であるフッ素系で、用途に合わせて使い分けるのが望ましいようです。

上の写真にある「プロテクター」は、ドレスシューズなど主に街中でビジネスや冠婚葬祭などの際に用いる靴を想定した成分配合になっています。アッパーの革の表面を曇らせることなく、風合いを変えずに美しく仕上がるのが特徴で、靴以外の革製品、例えばラムスキン製の鞄や衣類に用いても問題は生じません。また、たとえ汚れが付いても落としやすくする一種の防汚効果も期待できるので、「これは雨で汚したくないなぁ……」的な普段使いには最適な商品と言えるでしょう。

一方下の写真の「ナノプロテクター」は、アウトドアブーツなど屋外で過酷に用いる靴を想定したレシピで作られています。その名の通りナノテクノロジーを応用し、スプレーした面をまるでハスの葉のような状態、すなわち水や油がその表面を濡らすことなく玉状に弾かれてしまう状態に強力撥水してしまうのが特徴で、合成繊維でできたハイテク素材などにも効果覿面です。持続性も「プロテクター」よりも強いので、こちらは見た目の良さ以上に撥水力そのものを最重視したい時向けですね。
どちらの製品もスプレー後の乾拭きは不要です。また双方ともヨーロッパにおける数々の厳しい環境規制をクリアした安心して使用できるものですが、撥水剤特有の「ツンとした臭い」は敢えて残しているのが他のメーカーの商品との大きな違いです。理由はこの種の臭いを抑えることで拒絶感や違和感が薄れてしまうと、逆に誤って知らぬ間に吸引してしまう危険があるから。こういう本質的な気配りは、一般消費者が用いる場のみならず、靴の製造や修理現場からの報告も的確にフィードバックした商品設計と言えるのではないでしょうか。

ということで、使いやすさに焦点を定めたタラゴの商品をご紹介致しました。靴クリームも撥水スプレーも、例えば同じスペインを故郷に持つカンペールの革靴のようなカジュアル系のものやレザースニーカー系と特に相性が良さそうなので、その種の靴に関して「革にダメージを与えてしまうこと無く、もう少し簡単にお手入れしたい！」と思われている方、店頭で見つけたら効果を試されて見て下さい！

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