多くの企業では、社員の業績で仕事の能力を評価し、マネージャー職を任命しています。しかし、実際のところ仕事の能力=育成能力ではありません。そのため、仕事はできるのに、部下の能力をうまく活かすことができずに苦心する人が出てきます。

部下育成を含む「ピープルマネジメント」には、人の能力を開発する力が求められます。変化が激しい現代社会においては、その取り組み方も日々変化するもの。このような状況の中では現在進行形で部下の能力を引き出し、発揮させるコーチ型の取り組みが有効です。そこで、部下育成に向けてコーチ型マネージャーの能力をワンランクアップするためのポイントをご紹介します。ここで自分を棚卸しし、能力アップに向けて取り組みましょう。

あなたのマネジメントは部下を前進させているか?

コーチング

コーチ型マネージャーとしての能力を開発する

あなたは自分のコーチ型マネジメント能力を把握していますか? 360度フィードバックなどで、周りの人があなたからどんな影響を受けているかを知っている人も多くいると思いますが、ここであらためて棚卸ししてみましょう。日頃当てはまるものにチェックを入れてください.

□私は部下がミスをしたとき、責めるよりはどう解決するかを考える
□私は実行方法より、自分が求めているものを部下に話している
□私がマネージャーになる前となってからの仕事の内容が違っている
□私は歩き回って、部下に声をかけている
□私は重要人物から好意をもたれようと努力するより、部下と一緒に働くことを楽しんでいる
□私は話している時間より、聞いている時間のほうが長い
□私は組織の現状を把握している
□私はひとつ1つのステップより、常に最終目標に目を向けている
□私は戦略/目的に沿った組織作りをしている
□私はいいスタートが切れるように、注意深く計画をたてている

チェックの数が多いほど、あなたの行動はコーチ型マネージャーとして優れていると言えます。チェックがつかない項目があった場合は、実践できるよう、具体的に何から始めるか決めましょう。そして、いつまでにその行動が身に付くかを決めます。

マネージャーに求められる8つの役割

一般的にマネージャーとしての役割というのがあります。まず、そのことについて把握しておくと取り組みやすいでしょう。以下は、マネージャーに求められる8つの役割です。

1.スケジュール管理する
仕事を完成させるために必要な要素を分解し、個々の作業を部下に割り当て、予定どおりに進んでいるか確認する。

2.戦略をたてる
要素ごとに、重要度、実行する順序、必要な時間数、必要とされるスキルを明らかにし、仕事全体を実施できるよう戦略をたてる。

3.リスク管理する
起こりうるリスクを前もって洗い出しておき、実際に起きた場合にはすぐに対応できるようにする。

4.仕事をレビューする
スケジュール通りに進んでいるか、事前にたてた戦略と照らし合わせながら、仕事内容をレビューする。

5.決断する
仕事を完成させるプロセスで必要な決定を下し、自分で決められない場合は、決定権者に依頼する。

6.部下育成する
組織の長期的な視野に基づき、部下に必要なスキルを具体化し、それを身につけさせるような仕事を割り当てる。

7.時間管理する
仕事を進める上でタイムロスによる無駄が生じないように管理する。

8.運営方針を選ぶ
マネジメントで大事なのは、自分の部門やプロジェクトの管理だけではありません。組織全体の方向性をふまえて必要な運営方針を選ぶ。

あなたは8つの役割を十分に果たしていますか? 強化することが必要なものがありましたら、チェックし、日々意識して行動してください。

さて、マネージャーは部下に限らず、様々な立場の人とコミュニケーションを交わします。言い換えれば、コミュニケーションがうまくいかなければマネージャーに求められる役割を果たすのは難しいといってもいいでしょう。では、どんなコミュニケーション能力を磨く必要がある見てみましょう。