投資信託/投資信託(ファンド)の選び方

投信のインデックスとアクティブ、どっちを選ぶ!?(3ページ目)

投資信託は運用スタイルで「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類に分かれます。それぞれの特徴の違いについて解説します。さて、あなたはインデックス派?それともアクティブ派?

執筆者:村岡 里香

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インデックスに勝ち続ける凄腕アクティブファンド

モーニングスターやリッパーといった投信評価会社は、それぞれの評価基準を用いて、毎年分類ごとに優秀なファンドを選定・表彰をおこなっています(参考記事:毎年恒例のファンドアワードに注目!)。

たとえば、国際株式型の「朝日Nvest グローバルバリュー株オープン」はその常連受賞ファンド。割安株投資で長期にわたり市場平均に勝ち続けている実力派です。直近3年の騰落率は、参考指数が60.3%であるのにたいし73.3%と大きく上回り、直近5年、10年で見てもカテゴリー平均を上回る成績を上げています(2014年6月末時点)。

国内株式型では「証券ジャパン日本株オープン」が直近3年、5年、10年の運用成績でトップ。「スパークス・ジャパン・スモール・キャップファンド」「大和住銀日本小型株ファンド」なども長期で安定した好成績を残しているファンドとして注目されます。このような優秀なアクティブファンドは全体でみればごく少数ですが、コスト以上のパフォーマンスが実現可能なことを実証しています。


アクティブファンドならではの魅力

興味

成績だけでなく投資理念に共感できることが大事!

たとえば市場平均が下落した場合、インデックスファンドの運用成績はそのまま影響をうけてしまいます。一方、アクティブファンドでは、一時的に資産の一部を現金化して守りの体制をとったり、安い場面で買い増しして攻めに転じたり、プロの力量でリターンを引き上げることが可能です。

低成長期に突入した日本をはじめとする先進国では、市場全体に大きなリターンは見込めないため、プロが銘柄を選択してくれるアクティブファンドのほうが有利という意見があります。また、小型株、割安株、成長株など特定の投資対象に投資したい場合、その分野に詳しいプロの力を活用できるのもアクティブファンドのメリットです。

ただし、前述の通り、実際に市場平均以上の運用ができているアクティブファンドは決して多くはありません。また、これまでの成績がよく受賞歴のあるファンドでも成績が急に悪化することがあるので、運用状況は定期的にチェックすることが必要です。

インデックスファンドとアクティブファンドの組み合わせもあり!

インデックスファンドとアクティブファンドを比較してきましたが、みなさんはどちらを選ばれますか?それぞれ魅力があって選べない、という人もいるのではないでしょうか。そんな人は、インデックスファンドとアクティブファンドを組み合わせるのもアリです。

資産運用の中核(コア)にインデックスファンドを据え、一部の資金をアクティブファンドに投資してリターンアップや分散効果アップをはかる。この方法は「パッシブ・コア戦略」とよばれている手法です。ふたつのタイプの良さを組み合わせ、より強いポートフォリオを目指してみてはいかがでしょう。

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