10.七星石

七星石

手前の左側が八番目の小ぶりの石

明代、ある道士が広く空いた敷地を見て嘉靖皇帝に不安定さを説き、皇帝が七星石を置かせたと伝わっています。当初は名前通り7つの石が置かれていましたが、清の乾隆帝が支配民族である満州族が中国に加わり、一つの国となったという意味を込めて、満州族発展の地である東北の位置に小さめの石を一つ配したとされます。現在、石は全部で8つですが、東北にある一つだけ他よりも小ぶりな石となっています。

11.双環万寿亭

双環万寿亭

中南海で築いたものを、1977年に天壇に移した

祈谷壇西門外に位置する二つの円形の亭が連なっている建物。清の乾隆帝が母の長寿を祝って建設しました。ここは自由に立ち入ることができ、のんびりと贅沢な時間を堪能できます。

12.斎宮

斎戒銅人

斎戒銅人。手には「斎戒」と書かれた銅の牌を持っている

斎宮

正殿は内部がアーチ型の天井で、梁がないので無梁殿とも言われる

1420年創設。天壇公園西側に位置する皇帝が斎戒する場所。当初、皇帝は天を祀る前に斎宮で一人心を静かにし、肉を食べず、酒を飲まず、娯楽をせず、沐浴を多くし、政務を執らず、女性を近づけず三日間過ごしました。

その後、清の雍正帝が紫禁城内に斎宮を作ってからは、儀式前の数時間だけをここで過ごすようになりました。ここには正殿、寝殿のほかに鐘楼があり、皇帝が斎宮を出てから壇に登るまで鐘を鳴らし続け、儀式が終了した時にまた一つ鐘が鳴らされたといいます。

 

13.神楽署

神楽署

中庭まではチケットなしでも入ることができる

斎宮の西南に位置する祭祀楽の練習と演奏を司る場所。内部には様々な古代楽器類が展示されており、周代の「韶【土員】」や清代の「竹笙」など珍しい楽器を見学できます。

番外編「元気いっぱい中国の老人パワー!」

七十二長廊

七十二長廊では一日中、庶民の集う姿を見ることができる

七十二長廊

中国人は幾つになっても外でわいわい騒ぐのが大好き!

以上で見所の説明は終わりとなりますが、このページの締めくくりとして庶民の憩いの場としての天壇公園の魅力をご紹介します。

公園内は年中いつでも人で賑わっていますが、特にすごいのが早朝です。毎朝、6時の開門(観光スポットは8時開門)を待って、多くの人々――特に高齢者――が門の前にがやがや集まってきます。そして、開門と同時に中になだれ込み、太極拳や舞踊、唄、中国将棋、書道、凧揚げなど独自の時間を楽しむ――というわけです。

早朝の天壇公園で様々な北京の民間芸能を見学できることは、今ではすっかり有名となり、芸を披露する方も見られることに喜びを感じているので、カメラを向けても嫌がらない人が少なくありません。庶民の元気パワーをもらえる早朝の天壇公園、ぜひ一度体験してみてください!
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