足をフリーにする専用ラスト
指先の反りの角度に合わせて反っている。ステッチを外に出して裸足での着用を考慮
喰いつきがいいソールはビブラム製
タンは袋ベロタイプで砂の侵入を防ぐ
フット部は柔らかく屈曲する
ヒールカップは必要最小限にしている
シューズ内の足が前に滑らないようにベルト状に抑えているが、折角のストレッチ素材なのに縫い付けてあり窮屈
私は通常27cmを履いていますが、サンプルの27.5cmでジャストでしたから、確かにラストの全長が短く設計されているようです。
グリップよくマルチに履ける MT10
ミッドソールはクッションのよいEVA、そこにやや硬めの薄いスパイク模様のエンボスを付けた2mm厚程度のアウトソールを貼りつけています。インナーソールは貼りつけの一体型。表面のタッチはフェルト感覚で素足にも優しい感じがします。
アッパーのマテリアルは甲部から舌部が一体でストレッチ性のメッシュ。爪先部から足側部、かかと部を格子状に強化されたメッシュで覆い、この2パーツを縫い合わせ、さらにシューズ内部での足の滑りを抑え込む必要がある個所には黒い柔軟性のあるベルト状の素材を縫いつけています。
舌部はアッパーと縫いつけられた袋ベロタイプで、砂の侵入を防ぐのに適した形状です。舌部には一般的なランニングシューズのようなクッション材が入っていませんが、紐締めをした時にも甲部を圧迫するという感じはありません。
中足部の甲(指の付け根付近)を黒いベルトが締めています。この分の素材は他と異なりストレッチ性があるのですが、縫い付けてあるためにそのストレッチ機能が発揮できていません。履いているうちに次第に違和感が減少しますが、足を入れた当初はこの部分にかなり締めつけを感じます。はだし感覚とはちょっと違うなという感じです。
ヒールサポートはソールから伸ばしたミッドソールとアッパーに縫い付けたベルトによっていて、初心者用ランニングシューズのようなヒールカップではありませんが、ソールが柔軟性に富みシューズが足についてきますから十分です。
実際に走った感じでは、通常フォアフット着地している方には違和感は感じられないでしょう。軽さとグリップの良さが感じられます。蹴りだしの力の入り具合を感じられます。力をストレートに路面に伝えられる感覚です。オフロードモデルとはいうものの、ロードでのトレーニングにも十分です。ただ、初心者の方、かかと着地をしている方は日常生活での着用や柔らかい芝生などで1~2kmの着用からはじめたほうがよいと思います。
オフロードで使用した場合にもいいとは思うのですが、アッパーに縫い目が露出しており、縫い目が何かに当たって切れてほつれてくるのではないか、というような心配があります。どの程度の耐久性があるのかはわかりません。オンロードで使用する分には問題ないでしょう。
テイストはランニングシューズのMR10
ミニマスMR10は、クッションを利かせたジョギングシューズというのがガイドが着用した印象 12600円
フラットソールでヒールには耐久性のあるアウトソールも付き、ヒール着地を想定している
アッパーは足入れ部にパッドが入り、ヒールカップもランニングシューズとほぼ同様です。前足部の屈曲性も、屈曲性が良いランニングシューズとほぼ同等程度で、履いた感覚もはだしに近づいたという感覚は少なく、ランニングシューズ的だといえます。