いきなり長時間、長距離を走らないこと

裸足ランニングの普及に尽くしている吉野剛氏

裸足ランニングの普及に尽くしている吉野剛氏

はだしトレーニングを目的とするなら、迷うことなくMT10を選ぶべきだと思います。ただし、試用期間が短かかったので、真実を掴めているわけではないかもしれません。個人差もあるでしょう。マラソン専用シューズでマラソンを問題なく走れてしまう人とランニングを始めて間もない方では、足の強度はまったく異なります。フォームも違います。同じはだし感覚シューズを使うにしても、その利用目的が異なりますから、履くシーンが異なってきます。
たびたび繰り返しますが、まず日常履きでシューズの機能を理解し、その上で慣れてきたら柔らかい路面のコースで1km程度のジョギングから徐々に距離を延ばしてみてください。使い方を間違えれば故障も起こしかねないことをよくよく理解して履いてみてください。あなたに合ったように使えば、確かに足を強くし、記録を伸ばし故障を減らしてくれるトレーニングマシンになると思います。
ニューバランスでも、ミニマスをトレーニングに取り入れるうえでの注意として、日常使用していなかった筋肉への過度の負担をかける可能性があるといい、安全にトレーニングを行うためのトレーニングプログラムや使用上の注意といったコンテンツを、WEBで紹介していくとのことです。

着地時衝撃50~70%減

裸足感覚シューズでトレランを楽しむ吉野剛さん

裸足感覚シューズでトレランを楽しむ吉野剛さん

日本ではだしランニングの普及を熱心に行い、「裸足ランニング」の著書もある「裸足王子」こと吉野剛さんは、はだしランニングの良さを次のように説明しています。
「初心者でかかと着地をしている方だと、はだしランニングにすることによって着地時の衝撃が50~70%減ります。外反母趾や内反母趾も改善されます。足指が解放されて血流の流れがよくなります」
前回に紹介したビブラムフィンガーファイブは昨年、米国で140万足売れたとのことですが、その背景として子供の頃のシューズが足を過保護にしていると言います。
「幼児の頃からクッションがよく安定が良い過保護のシューズをはき続けることによって、20代前半になるとはだしの走りがうまくできなくなってしまうんです」

子供の頃のはだし経験があるかないか

ただしこうしたはだし感覚シューズをトレーニングに使用する時には注意が必要だと指摘しています。
「いきなり走らないで、まず歩きから。一般のランニングシューズのようなつもりでかかと着地をすると膝に負担がかかって故障を起こしたり筋肉痛があるので、かかと着地をしないように注意を。年配の方は幼い頃にはだしで走った経験のある方が多いですが、若い人ははだしで走った経験のない人が多いですから特に注意を。このタイプのシューズをはいて走るのは最初はせいぜい5分で週2回。一ヶ月ごとに5分ずつ伸ばしていって、30分続けて走れるようになったら、その後は30分を維持すればいいでしょう」とのこと。
ビブラムファイブフィンガーズでは、さらに軽量な片足96gというモデル「JAWA」(女性用のみ)を間もなく発売の予定とのこと。はだし感覚ランニングシューズはこれからどんどん新製品が登場しそうです。


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