モンキーブレッドレシピ! 作るのも、食べるのも愉快なパン
モンキーブレッドの出身地はアメリカ。どこにでもあるパンではありませんが、サンフランシスコで食べたものが印象的でした。小さな丸いパンが集合した様子が、子ザルが山にしがみついているようにも見えて、作るのも、食べるのも愉快なパンです。小さく丸めた生地がちょうど白玉のようなので、生地には米粉を使ってもっちりさせました。生地を丸めたら、バターと砂糖をからめて型に入れます。これがちょっと面倒なのですが、数人でやれば、あっという間。お子さんにもできる作業なので、家族や仲間と一緒につくるのも楽しいかもしれません。
からめる砂糖はお好みで。今回は「粟国のきなり糖」を使いました。コクのある、素朴な味わいで気に入っています。ブラウンシュガーや黒糖でもいいし、もちろん上白糖、グラニュー糖でも結構です。焼き上がりは、キャラメル状になった砂糖がたっぷりでおいしい!
モンキーブレッドの材料(直径10センチのシフォン型2個分)
※「カメリア」を使用。 ※※「粟国きなり糖」を使用。好みの砂糖を使用する。
モンキーブレッドの作り方・手順
パン生地をつくる
1:材料をスプーンやホイッパーでよく混ぜる。
米粉、強力粉、イースト、塩、上白糖、スキムミルクをボウルに入れ、スプーンやホイッパーでよく混ぜる。
2:水を加える。
水を加えて、スプーンなどで混ぜる。
気温の低い日は、水を人肌くらいにあたためる。40℃以上にならないように。3:生地がある程度まとまったら台に取り出す。
粉けがなくなり、生地がある程度まとまったら、カードで台に取り出す。
4:向こうに折る。
生地を手前から持ち上げ、向こうに折る。90度回して、同じように手前から持ち上げ、向こうに折る。
5:持ちあげるとき、回すときにはカードを使う。
かなりベタつく生地なので、持ちあげるとき、回すときにはカードを使いましょう。
6:15~20分こねる。
ベタつきが少なくなったら、生地を手前に折って、向こうに押しながらこねる。根気よく15~20分こねると、だんだんなめらかな生地になる。
7:15分ほど休ませる。
生地を半分にして、丸める。水でぬらして固く絞った布巾をかけて、15分ほど休ませる。
砂糖衣をつくる
8:小鍋に砂糖衣のバターを入れて、弱火で溶かす。
小鍋に砂糖衣のバターを入れて、弱火で溶かし、火からおろしたら、砂糖を加えてよく混ぜる。
10:砂糖衣を小さじ1~2杯流し、砕いたピーカンを散らす。
型の底に、砂糖衣を小さじ1~2杯流し、砕いたピーカン(またはくるみ)を散らす。
型にパン生地を入れる
11:休ませた生地を手のひらで平らにする。
休ませた生地を手のひらで平らにし、上から1/3折って端を指で押さえて留め、上下逆にして、残りを1/3折って、同じように留める。
15:砂糖衣をまぶす。
丸めた生地に砂糖衣をまぶす。
やわらかい生地なので、互いにくっつかないように注意しましょう。16:30℃で25分最終発酵させる。
用意した型にポイポイと入れていく。途中、砕いたピーカンナッツも散らす。濡らして、固く絞った布巾をかけ、30℃で25分(オーブンの発酵機能などを利用)、最終発酵させる。13~16を繰り返し、もう1台ぶんもつくる。
写真は最終発酵前です。オーブンの発酵機能がなければ、ビニールをかぶせ室温でふっくらするまで40分ほどおく。17:190℃に温めたオーブンで、20~25分焼く。
最終発酵後、190℃に温めたオーブンで、焦げないように20~25分焼く。粗熱がとれたら、型からはずす。
ガイドのワンポイントアドバイス
米粉のパンは、焼き立てを食べるのがモチモチで最高です。今回は、100円均一ショップで購入した小さなシフォン型を使いました。シフォン型やクグロフ型のように中心が空洞になっていると、火が通りやすいのでおすすめです。型を2つに分けず、大きい型1台で焼くときは、焦げないように気をつけながら、焼く時間を延長してください。(パン制作/松野玲子 撮影・スタイリング/野口英世)