DTM・デジタルレコーディング/DAWソフト活用ノウハウ

2011年はCubase 6,SONAR X1,ProTools 9 三つ巴の戦い

DAWを何にしようか、そろそろ乗り換えてみようか…と考えている人も少なくないでしょう。今、競争が激化しているのは昨年末に登場したProTools 9、SONAR X1、そして3月発売のCubase 6の3つです。

藤本 健

執筆者:藤本 健

DTM・デジタルレコーディングガイド

今、注目のDAWはProTools 9,SONAR X1,Cubase 6の3つ

これからDAWを使ってみようという人にとっても、これまでなんらかのDAWを使ってきた人にとっても、やはり新しいDAWは気になるところです。基本的には慣れ親しんだDAWの新バージョンへの乗り換えとなるでしょうが、このタイミングでDAW自体を乗り換えてみるという検討の余地もあるでしょう。

今、多くのソフトがDAWと名乗っていますから、国内外のものを含め数多くのDAWがあります。その中でも現在注目を集めているのはここ最近にリリースされた
   ●ProTools 9 (Avid Technology)
●SONAR X1 (Cakewalk)
●Cubase 6 (Steinberg)
の3つでしょう。特に、口火を切ったProTools 9はある意味、新規参入ともいえるもので、低価格化されたことで台風の目のようにもなっているのです。
 

ハードプロテクトがなくなったProTools 9

ProTools 9

台風の目となっているProTools 9

ご存知のとおりProToolsはプロのレコーディングの世界ではデファクトスタンダードとなっているシステムです。その廉価版ともいえるProTools LEというものがあり、Mboxシリーズと呼ばれているオーディオインターフェイスとセットで販売されてきました。

このProTools LEはオーディオ、MIDIが扱えるDAWではありますが、Mboxなどのハードウェアがないと動作しないプロテクトがかかっていたため、DAWの中ではやや「別モノ」という見られ方をしていました。

ところが先日リリースされたProTools LE 8の後継であるProTools 9は、そのハードウェアプロテクトを廃し、WindowsであればASIOドライバ、MacならばCoreAudioドライバに対応していれば使えるDAWへと変身するとともに、トラック数やバス数などが大幅に強化され、まさにCubaseやSONARなどと競合するソフトへと変わったのです。

しかも日本での価格が63,000円と、ほかのDAWよりも安く設定されたために、大きな注目を集めているのです。

ちなみにブランドはDigidesignからAvid Technologyへと変わり、Mboxの新シリーズなどもすべてAvidへと統一されています。

【関連記事】
DAL第442回:わずか63,000円になった「Pro Tools 9」の狙いとは?
ProTools Mboxがラインナップを一新
 

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