北京で過ごす旧正月(春節)
春節前、町中に華やかな飾りつけがなされる
春節についての基本情報は「中国の旧正月(春節)」を参照ください。
北京の春節 町の様子、営業時間は?
春節半月前ぐらいから町中が“春節準備”にとりかかる
年々派手になる春節の飾り付け
人口の半数以上が地方出身者である北京は、春節になると町全体が閑散とします。いつもは渋滞でどうにもならない道もすいすい進めますし、故宮博物院や万里の長城など観光スポット(※)も並ぶことなく見学することができます。
しかし、ショッピングスポットやレストランなどは休みになったり、営業時間が短くなったり、いわゆる“春節スケジュール”となります。近年は無休で営業を続けるところも増えてはきましたが、普段より不便さを感じることは否めません。
※春節時、観光スポットの開放時間が変更されることもあるので、各観光地のホームページをチェックするなど事前のリサーチを忘れずに。
北京の春節 庶民の過ごし方
新年零時を迎える時に最高潮となる爆音!
そして、夜になると町のあちこちで爆竹や花火が上がりだします。中国では古くから魔よけなどとして、年越しの晩に爆竹を盛大に鳴らし、花火を楽しむ習慣があるのです。爆竹・花火がピークに達するのは、年の変わり目の24時。その瞬間を迎えると、町中の人々が爆竹や花火をどんどん打ち上げ始め、その爆音で話し声が聞こえなくなるほど! まさに戦場の爆音ともいえるすごさです。
爆竹も花火も火をつかうもの。油断は禁物です。実際、安全上の問題で、北京では1993年に「北京市花火・爆竹禁止規則」が制定され、2005年に解禁されるまで、市内での爆竹や花火は禁止されていました。2010年の春節に国営中国中央テレビ局(CCTV)に隣接する高層ビルが炎上したことは日本でもニュースになりました。毎年、火災、死亡事故も起きています。見学をする際は、十分に注意するようにしましょう。
■2019年春節、爆竹・花火情報
2018年の爆竹・花火の打ち上げが開放された日は2月15日(大晦日)と2月16日(正月)終日、2月17日~3月3日(新年十五日)は7時~24時まででした。2018年より、五環路(環状道路)以内は全面打ち上げ禁止となりましたし、五環路の外でも、禁止エリアは数多く設置されました。また、開放エリアでも空気汚染のオレンジ警報、赤色警報が出ると、全面禁止でした。花火のあがらない静かな春節に不満を感じる市民は少なくなくありませんが、空気汚染や安全を考えて、2019年も規制が続くと予想されます。
春節の一大イベント、北京の廟会
中国の伝統芸能や伝統品が披露される廟会
いつもと違う北京が楽しめる廟会
■『地壇春節文化廟会』
1985年から始まった北京を代表する廟会。質の高い民俗行事・伝統民間文化を披露すると定評
住所:東城区安定門外大街 地壇公園
入場:10元
■『廠甸廟会』
北京で最も規模の大きな縁日が並ぶ廟会
住所:西城区宣武太平街19号 陶然亭公園
入場:10元
■『龍潭廟会』
北京っ子に人気の定番廟会。伝統的な出し物も盛りだくさん。公園内では同時期に氷祭りも開催されている
住所:東城区龍潭路8号 龍潭公園
入場:10元
■『朝陽公園廟会』
国際色溢れる異色の廟会。国内外のアーティストによるステージなど、他では見られないイベントが開催される。
住所:朝陽区農展館南路1号朝陽公園
入場:5元
■『2016年北京大観園“紅楼廟会”』
1996年に始まって以来、紅楼文化をテーマに廟会を開催 。文化イベントが豊富で、見ごたえがあるものが多く観光客にも人気
入場:40元
■『圓明園皇家廟会』
今年で7回目の開催。清朝文化のステージや氷の彫刻など見て楽しめる廟会
住所:海淀区清華西路28号圓明園
入場:10元
■『天壇廟会』
世界遺産天壇公園で開催。いにしえの宮廷儀式を彷彿とさせる演出が見もの
住所:東城区天壇公園
入場:30元