バルセロナでタパスバルに行ってみよう!
タパスバルには、ショーケースに常備した冷製タパスがメインのものもあれば、メニューがあるレストラン風のところも
ただ、タパスをたくさん食べたいときには、レストランのランチメニューなどより高くつくことも……。最近ではタパスバルといってもレストランとの境界線が曖昧な洒落た店も少なくないのですが、一般的にタパスバルというと、カウンター席がメイン。日本人に比べるとスペイン人は声が大きいので、ロマンチックなディナーにはむきません。
さらにタパスバルと一口に言ってもショーケースにできたタパスが並んでいるバルもあれば、レストランのように注文を受けてから作られるお店もあります。ここではその両方のおすすめタパスバルを紹介します。
その他のタパスバルやレストランの情報はこちら>>>バルセロナのスペイン料理レストラン
バルセロナのおすすめバル1 タペオ・バル
パエリャやアヒージョは日本で有名なスペイン料理かもしれませんが、牛の内臓の煮物カジョスもスペインで代表的な料理です。ナイフとフォークではなく、スプーンで食べるためコミダ・デ・クチャーラ(スプーン料理)と呼ばれ、体が温まるので特に冬に食べられます。そんなカジョスがおいしいバルが「タペオ・バル」。2015年10月にオープンしたばかりですが、昔からある建物の名残を残しレトロな雰囲気がいい感じのお店です。お店の場所もボルン地区の外れにある昔ながらのたたずまいが残る通りにあります。
オーナーシェフは「タパス24」「タペオ」などで働いてきたカルロス・カリェス氏。父親がバルを経営していたとあり、幼い頃からシェフ業一筋。 ボルン地区の人気バル「タペオ」のダニー・ルエダシェフが共同経営者です。
店のコンセプトはカタルーニャ&アンダルシアバル。バルセロナでは珍しく、ドリンクではシェリー酒が売り。一般的なシェリー酒のフィノ、マンサニーリャ以外にも熟成もの、ヘレスで生産されるのパロ・コルタード、甘口のペドロ・シメネスなどもあります。
タパスは全部で約20種。店の売りのウナギ入りカジョス(もつ煮)以外にも、牛テールのサンドイッチ、タコ入りポテトサラダ、スモーク鰯のコカ(ピザ)、フォアグラ入りレンズ豆の煮物などなど、伝統タパスに一工夫加わったものばかり。価格は1品3ユーロ~6ユーロのものが多く、気軽につまめます。何を頼んでもはずれなし。
ピカソ美術館界隈に行くときの早目の夕食にもってこいの店です。
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■TAPEO BAR (タペオ・バル)
住所:Assaonadors 25, Barcelona
営業時間:15:00~23:00(土日は13:00~23:00)
定休日:月曜
バルセロナのおすすめバル2 セニョリート
アンダルシアの州都セビーリャの花柄や水玉、アンティークのお皿も素敵
店のオーナーは、バルセロナの人なら知らない人はいない実力派レストラングループ「イグレシアス」のチーフシェフとして活躍するエベル・クビ―リャ氏とパートナーのオレシア・クズネトソヴァ氏。ストレスの多い都会生活を余儀なくされるバルセロナに、南スペインならではの、リラックス、明るさ、陽気さを表したいと、このバルをオープンしたそうです。
テーブルは7つ、カウンター6席のこじんまりとしたバルですが、奥に空いたスペースがあり、今後新たな展開も予定されています。
このバルの特徴は、バルセロナで唯一シェリー酒が24種も揃うという点です。大手メーカーのものだけでなく、拘りの高品質のものが並びます。
そしてタパスもアンダルシアならではのものばかり。海岸沿いの地方のタパスとして有名なシーフードの揚げ物や鉄板焼き以外にも、意外と知られていない内陸部の肉料理まで、バルセロナではなかなかお目にかかれないタパスが揃います。
おすすめは、クロケタ・デ・チョコというイカ墨とイカのコロッケ、トルティリータ・デ・カマロンというサクラエビやわかめを煎餅のように平らにして揚げたもの、チチャロン・デ・カディスという自家製ベーコンのようなもの、ハンバーガーになった豚肉の煮物、モリェテ・デ・プリンガもおすすめです。
バルセロナでも上質なシェリー酒とタパスを味わいたい人は、是非行ってみてください。満足まちがいなしです。
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■Señorito(セニョリート)
住所:Manso 54, Barcelona
TEL:+34 93 532 7119
営業時間:20:00~24?00 (土曜は13?00~16?00、20:00~24?00 日曜13?00~16?00)
定休日:なし
アクセス:L3、Poble Sec駅徒歩5分