カルソッツを食べよう!

カルソッツ

野外でカルソッツパーティーが行われることも多い

■カルソッツとは
カルソッツとは、12月~3月頃の冬にだけ食べられる葱の一種。白葱よりもう少し短く小ぶりなものです。このカルソッツを炭火で焼くバーベキューをカルソターダと言い、バルセロナとその近郊の冬の名物です。本場は隣県のタラゴナで、本来青空の下で仲間同士が集まってバーベキューができる施設や、田舎のレストランで食べるものなのですが、時期になればバルセロナ市内でもカルソッツが食べられるレストランがあります。

■カルソッツの食べ方
カルソッツの食べ方には少しコツがいるので、まずはそこからお伝えします。焼いたカルソッツは、お皿ではなく瓦に乗って出てくることも。右手でカルソッツの内側の上の方を持ち、左手で根の部分を引っ張ります。そうすると、外の黒く焦げた部分がスッと外れてトロトロ柔らかい内側の部分のみが右手に残ります。それをトマトやアーモンドなどをすり潰して作るロメスコソースに付け、直接口へ。ソースを付けすぎると落ちてしまうので要注意。あらかじめ紙やビニールのエプロンが用意されているので、洋服が汚れないように忘れずに付けておいてください。

葱の甘さとコクのあるソースが絶妙なカルソッツ。シンプルながらとてもおいしいので、冬にバルセロナに来られる方は是非お試しを。カルソッツは、1品目の料理として出てきます。その後牛肉などの炭火焼を食べるのが地元流。通常セットメニューがあります。では、そんなカルソッツが食べられるお店と年に1度開催されるカルソッツ祭りをご紹介します。

カサ・ビセンスの観光と兼ねたい隠家風 エル・ディスバラッ

カルソッツ

焼きたてはトロトロ。ロメスコソースはパンにつけてもおいしい

少しずつ増えてきているもののカルソターダが食べられるお店はバルセロナ市内ではまだ多くありません。

エル・ディスバラッは、アントニ・ガウディの「カサ・ビセンス」があるグラシア地区にある、地元の人に愛される庶民的な食堂風のレストラン。レストランの天井付近にはワインの木樽が飾られ、古い木製の冷蔵庫があったり、ミシン台がテーブルになっていたりとアンティークな内装が印象的。
イベリコ豚の炭火焼ステーキは柔らかくてジューシー

イベリコ豚の炭火焼ステーキは柔らかくてジューシー

カルソッツは客席から見える場所で炭で焼かれてでてきます。ドリンクにワインをオーダーすれば、バルセロナがあるカタルーニャ州独特のボロンという容器に入れてくれます。ポロンは、尿瓶のような不思議な形のガラス瓶。なんと口に直接近づけてワインを回し飲みます。

このお店のカルソッツは、バルセロナ近郊のペネデスから取り寄せるオーガニックのもの。通常のカルソッツより短く小ぶりですが、その分甘味が強く柔らかいのです。カルソッツにつけるロメスコソースも手作り。
バルセロナ名物のソーセージ、ブティファラとアーティチョーク

バルセロナ名物のソーセージ、ブティファラとアーティチョーク

その他郷土料理のカタツムリや、アーティチョークを焼いたもの、様々な部位のイベリコ豚や子羊、牛肉も楽しめます。
カルソッツは、ア・ラ・カルトなら12本とロメスコソース付きで12ユーロ。カルソッツメニューは、1品目カルソッツ15本、メインは牛肉、イベリコ豚、鱈などから選べ、デザート、パン・コン・トマテ、ドリンク、コーヒーが付いて28.50ユーロ。

カサ・ビセンスへの観光やグエル公園の帰り道などに立ち寄ってはいかがでしょうか。

<DATA>
El Disbarat(エル・ディスバラッ)
住所:Carrer de Montseny 14, Barcelona
TEL:(34) 93 237 1113
行き方:地下鉄3号線Fontana駅から徒歩5分
定休日:なし
営業時間:13:00~16:00、20:30~23:30(日曜~水曜は昼のみ営業)

地元の人でいつも満席 カルメン

カルメン

ボリューム満点でコストパフォーマンスナンバー1!「カルメン」のカルソッツメニュー。デザートも絶品

女性のオーナーシェフ、カルメンさんの店。石焼のお肉が評判のレストランですが、毎年12月~4月上旬あたりのイースター(年によって日は変わります)まで、炭火焼のカルソッツが食べられます。バルセロナ最大の国際駅サンツの裏側にあり、駅の職員たちも常連客という地域密着型の素朴な雰囲気のレストラン。値段も質と量を考えるととても手頃に設定されています。

カルソッツメニューは、スターターがカルソッツ約20本とセルフサービスでパン・コン・トマテ(パンにトマトとにんにくを擦り付けたもの)を作成するためのパン、トマト、にんにくなど。メインは様々な炭火焼肉セット。カタルーニャ州の名産のソーセージブティファラ、ピリ辛ソーセージチストッラ、スペアリブ、豚のベーコン、羊、牛肉、鶏のもも肉など盛りだくさん。皮付きのじゃがいもとハーブの利いたトマトが添えられます。これに手作りのデザートとワインなどドリンクを含めて28.90ユーロ。店で手作りするロメスコソースも優しい風味で美味です。最後の締めには是非チーズケーキを。バルセロナで一番おいしいチーズケーキかもしれません。

<DATA>
Carmen(カルメン)
住所:Valladrid 44 Barcelona
TEL:(34)93 330 3688
行き方:地下鉄3、5号線Estació Sants駅徒歩7分
定休日:月曜、火、水、日曜夜
営業時間:13:00~16:00、20:00~24:00


田舎の隠れ家風レストラン エル・ジャルディ・デ・ラパット

ジャルディ

街外れにあるので、屋内のテーブルを選べば市内の景色が見渡せる

1800年代に建築された一軒家を改築したレストランがここ。市内にありながらまるで郊外の農家のお屋敷で食事をしているような体験ができます。テラスが3箇所、1階と2階にサロンがあり、計300人が収容できる大型レストランながら、伝統ある家屋に招かれたような家庭的な雰囲気が特徴。

カルソッツはア・ラ・カルトとカルソッツメニューで食べられます。メニューでは、カルソッツは1品目で、トマトとにんにくを添えたパンも付きます。メインはソーセージブティファラと羊の肉など肉4種のオーブン焼き。トマトとじゃがいも付き。クレマ・カタラナというカタルーニャ州風のクリームブリュレのデザートとワインなどドリンクが含まれて29ユーロです。カルソッツメニューならカルソッツが食べ放題というのが嬉しいサービス! グエル公園付近なので、観光の帰りに寄ってみてください。

<DATA>
El Jardí de L'apat(エル・ジャルディ・デ・ラパット)
住所:Albert Llanas 2 Barcelona
TEL:(34)93 285 7750
行き方:地下鉄2番線Alfonso X徒歩20分、またはグエル公園からタクシーで約5分、カタルーニャ広場からタクシーで約15分
定休日:日曜夜、月曜
営業時間:13:00~16:00、20:30~23:30

モダンな雰囲気も魅力 マウール・ムンタネール

マウール

メインのお肉の量が少ない分、価格はお手頃

伝統料理は、昔ながらの地元のレストランでしか食べられないと思いがちですが、そんなことはありません。「マウール・ムンタネール」は、お洒落で現代的な雰囲気のカフェ風レストラン。市内に何店も経営するグループの店です。街の中心部辺りにあるので交通の便がいいのも魅力。お手頃な価格で気軽に食べられるのが人気の秘訣でしょう。

カルソッツはカルソッツメニューで食べられます。1品目がロメスコソース付きのカルソッツ。他店と同様にパン・コン・トマテも出てきます。メインはブティファラと呼ばれる地元のソーセージ2種と羊のオーブン焼き、その後のデザート、さらにドリンクと食後のコーヒーも含めてなんと25ユーロ。試してみる価値ありです。

<DATA>
Maur Muntaner(マウール・ムンタネール)
住所:Muntaner 121 Barcelona
TEL:(34)93 454 8869
行き方:地下鉄5号線Hospital Clinic駅徒歩7分
定休日:なし
営業時間:13:00~16:00、20:30~24:00

年に1度のカルソッツ祭り

年々海外からも注目を集めているカルソッツ祭り。カタルーニャ語ではGran Festa de Caoçotadaと言います。

バルセロナの隣県タラゴナの内陸部、バルス(バイス)市で毎年1月最終日曜日にカルソッツ祭りが開催。バルス(バイス)は、カルソターダと呼ばれるカルソッツバーベキュー発祥の地とされています。カルソッツ祭りではチケットを購入して野外で薪で焼かれるカルソッツが食べられるたけでなく、地域の伝統舞踊のショーや、カルソッツのソースのコンクール、カルソッツの大食いコンクールなどが行われ盛り上がります。

バルセロナからのアクセスは、フランサ駅(França)もしくはサンツ駅(Sants)からリェイダ行きR13線。フランサ駅6時47分発もしくはサンツ7時6分発のものがあります。お祭りの日にちは毎年変わるので、詳しいプログラムなどと合わせて公式ページをご覧ください。


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