パリだけじゃない! バルセロナにもあるピカソ美術館

ピカソ美術館バルセロナ

中世の宮殿そのもののピカソ美術館のエントランス

ピカソ美術館といえばパリのものがよく知られていますが、バルセロナにも立派な美術館があります。ピカソはスペイン南部マラガ生まれですが1895年~1904年までバルセロナで過ごしています。1904年にパリに引っ越してからも何度も訪れるほどピカソにとってバルセロナは大切な故郷なのです。

そんなピカソの作品が保管、展示されている美術館は、石畳が続く旧市街の小道にあります。13~14世紀に利用された宮殿5つを改築して1つにした石造りの建築物。ピカソが生きた時代のバルセロナへワープできそうな、歴史が感じられる建築物は、一見の価値あり。

また、幼少期から老年期までトータル4251点もの作品が展示されているので、時代とともに変わる作風を見て、ピカソの人生も垣間見てしまいましょう。

朝一番は特に全く待たずに入れることも多いですが、バケーション客の多い夏場は行列ができます。入館チケットは売り切れることもあったり、希望の時間に入れない場合もあるので、できれば公式サイトから前売りチケットを購入しましょう。

それではバルセロナ観光の重要スポットでもあるピカソ美術館の見どころ作品を予習してみましょう。

1890~1895年、ピカソの幼少期

ピカソ美術館前

ピカソ美術館前。旧市街を代表する美しい風景

1881年に生まれたパブロ・ピカソが、絵心を抱き始めた頃の作品。ここで押さえたいのは、ラ・コルーニャというスペイン北部の街に住んでいた1895年作「ベレー帽の男(hombre con boina)」。布地のキャンパスに描かれた男性の油絵。繊細なタッチと色使いでモデルの哀愁が表現された、14歳にして並々ならぬ才能を発揮した作品です。

1895~1897年、バルセロナでの学生時代

この時代の作品で印象に残るのは、肖像画。父(retrato del padre del artista)母(retrato del madre del artista)ペパ叔母さん(retrato dela tia Pepa)も味わい深い作品ですが、自画像(Autoretrato)では、15歳の頃のなかなか男前なピカソに出会えます。

「科学と慈愛(Ciencia y Caridad)」も見逃せません。病院の入院患者を取り巻く様子を描いた社会がテーマの作品で、マラガやマドリッドの展示会で賞を取ったものです。美術教師だったピカソの父は、ピカソの頭にシャンパンを振りかけて、この受賞を喜び画家としての洗礼を与えたというエピソードも。これらの初期の作品は、美術館がある旧市街のラ・プラタ通りのアトリエで生まれました。

1897年~1899年マドリッド、タラゴナ

「科学と慈愛」で賞をとったピカソはマドリードの王立アカデミーに入学。しかし中退し、病気のためカタルーニャ州タラゴナ県の郊外へ。
美術学校の友人に招かれて、カタルーニャ州タラゴナ県の郊外で半年過ごした際に田舎の街並みなどを描きました。ピカソは「今知っている全てのことはパジャレス(この地域)で学んだ」と後に語ったほど、この滞在は彼の人生にとって最も重要な出来事の1つだったよう。