飲み会シーズン到来！女性の髪にやさしいお酒(2ページ目)

お酒と一緒に食べたい料理 

友田さんもおっしゃる通り、お酒だけでは栄養が偏るだけでなく、アルコールを分解するためにビタミンを大量に使うため、ビタミン不足になります。何も食べないでお酒を飲むと、アルコールを分解する働きを持つ肝臓にも負担がかかります。

また、女性ホルモンとアルコール分解酵素は深く関わっており、女性ホルモンが多く分泌される時期は、アルコール分解酵素の代謝を阻害してしまいます。生理前や妊娠可能時期、妊娠中や授乳中は、アルコールの摂取を控えたほうがよいでしょう。

お酒と一緒に摂りたい、髪と頭皮によい栄養素

では、お酒と一緒に摂りたい、栄養素について挙げてみます。お酒との組み合わせを考えて、一緒に摂るとよいでしょう。

・ビタミンA
働き：毛穴のつまりを防ぐ、毛を強くする、頭皮の乾燥を防ぐ、雑菌の繁殖を防ぐ
多く含む食品：ニンジン、トマト、ピーマン、チーズ、バター（乳製品）
・ビタミンE
働き：血流をよくする、抗酸化作用
多く含む食品：生野菜
・ビタミンB1
働き：頭皮や髪にツヤを与える
多く含む食品：ナッツ類、サラダ（レタス、キャベツ、キュウリなど）、枝豆
・ビタミンB2
働き：頭皮（皮膚）の発育に関わる、フケ予防
多く含む食品：豆類、ニンジン、青野菜、レバー、卵、肉（ハムなど）
・ナイアシン（ビタミンB3）
働き：頭皮（皮膚）の機能を保持する、頭皮（皮膚）の代謝を促す
多く含む食品：味噌・ぬか漬け・チーズ・キムチなどの酵母菌が入った食品
・パントテン酸（ビタミンB5）
働き：副腎皮質の働きを促進する、白髪予防、頭皮（皮膚）の炎症予防
多く含む食品：ナッツ類、大豆、レバー、エンドウ豆
・ビタミンB6
働き：脱毛・フケ予防、頭皮（皮膚）を強くする
多く含む食品：レバー、味噌・ぬか漬け・チーズ・キムチなどの酵母菌が入った食品
・ビタミンC
働き：頭皮（皮膚）のキメを細かくする、血管・頭皮（皮膚）を強くする
多く含む食品：果物（柑橘類、イチゴ、キウイなど）

女性の髪と頭皮によい、ベストマッチなお酒と料理

友田さんに、お酒と食べ物の組み合わせを教えていただきました。
「良質のタンパク質は髪の毛にいいだけではなく、悪酔いを防いでくれる効果もあります。ですから、お酒を飲むときは、タンパク質と一緒に摂るのがおすすめです。

例えば、抜け毛予防にいい亜鉛が含まれる牡蠣には日本酒。白髪にいい黒胡麻を使った鶏の唐揚げには香ばしい麦焼酎。同じく白髪防止にいい山椒たっぷりのうなぎ料理にはスパイシーな赤ワイン──美味しいだけではなく、つやつやの髪にもなれそうな楽しい組み合わせですね」（友田さん）

どうせ「割る」なら、女性の髪と頭皮によいもので！

今、ハイボールなど、お酒をさまざまなもので割って飲むのが人気です。髪と頭皮のためによい、お酒の「割り方」を教えていただきました。
「髪と頭皮にいいカクテルといえば、柑橘系果物の生ジュースで割ること。ビタミンと食物繊維がプラスされます。もちろん爽快な飲み口で喉の渇きも潤してくれます。

ホップが利いた苦みばしったビールは、トマトジュースと割って『レッド・アイ』というカクテルにしましょう。白髪予防に聞くホップとトマトの各種ビタミン、カリウム、リコピンのほか鉄分もカルシウムも摂れるというヘルシーカクテルです。

焼酎をお湯で割るのもおすすめです。昔から飲まれている、焼酎お湯割りに梅干入りは、実に利にかなった飲み方です。温かいお酒は身体を芯から温めてくれる上に、梅には、抗酸化作用、殺菌作用、疲労回復、血行促進効果があります。

もう一つ、昔ながらの『お屠蘇（おとそ）』は、実は日本古来のカクテルでもあります。健胃薬や風邪予防になるハーブやスパイスを日本酒や味醂にいれて飲んだのが始まり。年の初めに健康を祈り家族で乾杯します。年末になるとスーパーや薬局など『屠蘇散』としてお屠蘇の元が売られますから、お試しあれ」（友田さん）

女性のお酒の飲み方について

最後に、友田さんに女性のお酒の飲み方について、アドバイスをいただきました。
「お酒の魅力は、リラックス効果、血行促進、老化防止などのほか、食欲増進で料理が美味しくなること、一緒にいる人たちとの会話が弾み、食卓を豊かにし、彩のある生活をもたらしてくれることです。そのためには、まずは何より『適量』ということ。飲みすぎれば、身体も脳みそも心も壊します。二日酔いは美容以前に“健康の敵”です。

そして、お酒は食事と一緒に楽しみましょう。アルコールだけでは栄養が偏りますし、バランスを崩します。季節の旬の食材とともに、その季節ならではのお酒を楽しむようにしたいものです。

女性としては、より美味しく健康的に、より魅力的に見えるお酒のマナーも身につけたいですね」（友田さん）

適量のお酒を、食事と一緒に楽しく飲むことは、やはり「百薬の長」と言えるでしょう。今年の年末年始は、お酒と食事のバランスを考えて、髪と頭皮にやさしい飲み方を心がけてください。新しい年も、健康な頭皮と美髪を保ちましょう！

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