「パークハウス多摩川」のゆとりと配慮
専有面積は平均で100平米以上。多摩川沿いには、その後大型プロジェクトが続々と開発されたが、これだけの広さを有するマンションはない。圧倒的な住空間は1993年の竣工以降、(おそらく将来にわたり)他の追随を許さない。大規模マンションでありながら、歩行者の目線ではその存在感を最小限に抑えている。ゆとりをもった歩道の幅員、建物との距離および植栽の配置。これらは、じつは大小問わず「パークハウスらしさ」のひとつを表すものでもある。
来年より新たに展開するマンションシリーズ「ザ・パークハウス」。三菱地所グループの住宅部門と藤和不動産が統合してできる新会社「三菱地所レジデンス」のマンションブランド名である。節目であるこの機会に、「パークハウス」の代表作のひとつ「パークハウス多摩川」を振り返り、新ブランドへのエールとしたい。