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いざというとき、どう叫べばいいのか? 「助けて」では助からない!?(2ページ目)

万が一の緊急時に人は「助けて」と叫びます。でも、実際にそれで助かるのでしょうか?逆に、近所で「助けて」と叫び声が聞こえたときに、あなたは助けに行きますか?

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

このように、「助けて」という言葉は切実なものではあるけれども、あまりにもあいまいです。「痴漢から助けて」ほしいのか「自分を殺そうとしているから助けて」ほしいのかわかりません。

もちろん、他人や警察に助けてもらいたい事態である以上、助けを呼ぶことに遠慮はいりません。しかしそのためには、助けてもらいたい人の方でも確実に要請することが必要なのです。


いざというときは、こう叫べ!

そこで、万が一のときになんと叫んだらいいのかというと、

「警察!」
「警察を呼んで!」
「110番して!」


と叫ぶことです。
痴漢であろうと、ひったくり、おやじ狩り、ストーカーの襲撃、どんなことでも自分の身に危険が迫ったり、被害を受けたりしたら、一刻も早く通報することなのです。

「助けて」と叫ぶ代わりに「警察を呼んで」「110番して」と叫べば、周辺の住民のうち、何人かは110番通報をしてくれることでしょう。

通報する側からしても
「今、外で警察を呼んでくれと叫んでいる人がいる」
と具体的に確実に警察が必要な事態であることから、自信を持って連絡ができますし、事件解決に役立つことができるかもしれません。

実際のところ、刃物を持った人物に襲撃されたときに「刃物を持った人に襲われている、殺されるかもしれないから助けてー」といちいち状況を細かく伝えることなどできません。やはり、なんといってもズバリ「警察ー」「警察を呼んでー」「110番して」と叫ぶことです。

T県での事件でも被害者が「助けて」ではなく「警察」「警察を呼んで」「誰か110番を」と叫んでいたら、出血多量ですでに生命は危うかったとしても、聞きつけた周辺の住民が通報して、犯人逮捕に結びついていたかもしれません。血だらけになりながら「助けて、助けて」と叫びながらアパートをぐるり一周している場面は、あまりにも痛々しいし、もっとなんとかならなかったのか、と残念でなりません。

何かあったら「警察を呼んで」「110番して」と叫ぶこと。いざというときは「警察」と叫ぶことをしっかりと頭の中にたたき込んでおきましょう。極言すれば『「助けて」では助からない』と思っていてほしいのです。

人は一生の内にそのような事態になることは一度あるかないかでしょうが、
「起こってほしくないことだけど、もし自分に起こったらそのとき自分はどうするか」を考えておくことが危機管理なのです。


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