栄養管理/炭水化物・糖質

でんぷん・グリコーゲンの効果・役割・不足(2ページ目)

でんぷんとグリコーゲンは、どちらもブドウ糖がたくさんくっついたもの。私たちはでんぷんを食べてブドウ糖を得て、そのブドウ糖の一部を体内でグリコーゲンとして蓄えます。そして必要に応じてグリコーゲンからブドウ糖を放出して活動のエネルギーとします。今回はデンプンとグリコーゲンの役割などを分かりやすく説明します。

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

グリコーゲンの効果・役割

グリコーゲン

グリコーゲンとして蓄えられているブドウ糖は、様々な経路を経て作られる

グリコーゲンはブドウ糖が沢山くっついたものです。食事をして十分な栄養を摂取すると、ブドウ糖がグリコーゲンとして肝臓や筋肉などに蓄えられます。肝臓でのグリコーゲン量は肝臓の重さの約10%ほどあります。筋肉に蓄えられる量は筋肉の1%程度ですが、筋肉は体のあらゆる場所にありますので、総合的には筋肉のグリコーゲンは肝臓のグリコーゲンの2倍ほどになります。グリコーゲンは、食事の間などに血糖値が下がってくるとブドウ糖を放出し、活動に必要なエネルギーを供給します。

グリコーゲンの不足

一般的な食事をしていれば不足しませんが、食事を抜いたり、飢餓の状態の時にグリコーゲンは不足・枯渇します。食事によって蓄積されたグリコーゲンは少しずつ減少していき18時間ほどで枯渇します。グリコーゲンの不足は疲労などの原因となります。飢餓などでグリコーゲンが枯渇すると、体の脂肪や筋肉を使って活動のエネルギーを作るようになります。また、運動をしている際にグリコーゲンが枯渇する場合もあります。
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