食と健康/食と健康の基礎知識

ビタミンCで重金属をGET OUT!(2ページ目)

有害重金属が検出されない人は、ほとんどいないと言ったら、驚きますか? 食べ物や大気汚染などから知らずに入って、蓄積すると体調を崩してしまいます。食べ物などに含まれる重金属を解毒する方法をご紹介します。

南 恵子

執筆者:南 恵子

NR・サプリメントアドバイザー / 食と健康ガイド

有害重金属を摂取するとどんなことに??

例えば、鉛は極低レベルでも、中枢神経系に影響し精神遅滞と学習障害を発生させると言われています。アメリカ境保護庁(EPA)によれば、鉛は不妊を招き、子どもの身体発達を妨げ、高血圧の原因となり、聴覚低下を起こし、おそらく発ガン物質であろうとしています。

水銀は、蓄積されると運動失調や聴力障害などが表われることがあり、カドミウムはホルモン撹乱物質候補、また肺ガンの原因でもあります。

FDA(アメリカ食品医薬品庁)のJ・ソボッカ博士も「有害金属などの神経毒は学習能力や日常生活を普通に送る能力に対して広範囲のマイナスの影響を与える。神経の構造と機能の面にこういう物質が与える悪影響をもっと調査研究して、悪影響を適切に評価できるようにする必要がある」と言っています。

このように、すぐに生命の危機に関わらないとしても、蓄積することで何らかの弊害はあるわけですから、有害重金属を摂取するのはできるだけ避けたいものです。


水銀の摂取は、約9割が魚から
ではどのように有害重金属をさければよいのでしょうか? 
例えば、食事から体に入る水銀のうち、87・6%は魚介類からといわれています。では魚は食べなければよい、と早合点してはいけません。魚には、血管を柔らかくする働きがあるDHAやEPAなどのよい脂が含まれ、健康のために積極的に食べたい食品でもあるのです。

できるだけリスクを低くするためには、いつもいつも同じお店で買わない、また同じ種類の魚ばかり食べないというのも、リスクを分散する一つの方法です。

そして、ちょっとした気遣いで有害重金属の影響を低減することができるのです。

有害重金属を排出する食べ物については次のページへ。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます