国立、独自性のある代表的な学園都市(2ページ目)

市民はマンション建設に厳しい目、
分譲物件増加は期待できず

大学通りを中心に建物の高さや外観などに厳しい規制がある

環境問題にうるさい市民、市はマンション建設には厳しい目を向けています。1999年から始まった大学通りの高層マンションを巡る裁判はまだ決着を見ておらず、街には反対の看板が立てられたまま。今後も、市中心部での大規模なマンション開発は期待薄といえるでしょう。

実際、マンション、一戸建てともに供給されているのは、南武線の谷保や矢川が最寄であったり、国立からバス便利用で住所は小平市であったりといった場所。新築マンションで考えるなら、駅北口、国分寺市内が多少期待できる程度です。残念ながら、人気のある街だけに住み替える人も少なく、中古の供給も少な目です。ちなみにこの街の中古相場を東京カンテイのデータで見ると、吉祥寺以遠では最も高くなっています。

【この沿線の中古マンション相場は？】

駅名	平均坪単価	1年前	2年前
吉祥寺	165万円	167万円	175万円
国分寺	124万円	143万円	141万円
国立	148万円	137万円	141万円
立川	109万円	116万円	116万円

※東京カンテイ調べ。平均坪単価は2005年11月～2006年1月の数字。
※駅からの距離などには特段の制限はない

南武線沿線なら徒歩圏内で新築一戸建ても

比較的供給が多いのは4000万円前後から手に入る一戸建てです。地域は市の南部、最寄駅は谷保、矢川になりますが、土地面積100m²、4LDKの新築一戸建ても夢ではありません。

豊富な単身者向き物件
広めリビングのテラスハウスなども

住宅街の中にはコンビニも自販機もない場合がしばしば

賃貸では学生が多いだけに、ワンルーム、1DKがマンション、アパートともに豊富。ワンルームアパートで5万円前後、同マンションなら5万円台後半から、１DKマンションで７万円前後、同アパート６万円というのが目安です。カップル向きになると、マンションが中心で、2DKで10万円、3DKで12万円といったところ。ファミリーなら15万円前後で供給されているテラスハウスなどもおすすめです。

ただ、環境重視の土地柄でもあり、住宅街にはコンビニも自販機も期待薄。駅周辺なら問題ありませんが、10分以上離れた場所では周辺の利便性チェックは欠かせません。

高架化のため、取り壊しの危機に瀕している国立駅。動向を見守りたい

住まい探しに関してはハードルが高い印象もある国立。それでも、ファミリーを中心に根強い人気を保っているのは、住環境の素晴らしさがあってこそ。相反する要素が魅力の要因なのかもしれません。


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