主要幹線に挟まれた
高台に開かれた計画都市港北ニュータウン

港北ニュータウン中心部
計画的に開発された整然とした街並みが魅力の港北ニュータウン
1965年、人口急増に悩む横浜市の住宅問題解決のために作られた街、それが港北ニュータウンです。当時の横浜は年に10万人規模の人口流入が続いており、市街地の乱開発が社会問題となっていました。その状況を打開するため、横浜市港北区、緑区にまたがる1,317haをニュータウンとして開発することになったのです。

大塚・歳勝土遺跡
センター北駅近くにある大塚・歳勝土遺跡。高台だけに、古くから人が住んできた場所だった
実際に造成工事が始まったのが1974年、入居が始まったのは1983年で、1996年には区画整理事業が完了、ニュータウン計画自体はそこで終了しています。この間には、1986年に企業の研究所、本社の誘致を可能にする計画が追加されたり、1994年には人口増に伴い、港北ニュータウンを中心とする地域を都筑区として分区されるなどの変化もあり、ほぼ現在のような形になっています。

港北ニュータウン内道路
右手を走るのが第三京浜。左に行けば国道246号に出る
さて、その港北ニュータウンには多摩や千葉など、首都圏の他のニュータウンに比べ、非常に優れた利点があります。それが立地。多摩と同様に丘陵地帯ではあるものの、既存の鉄道、幹線道路に挟まれており、都心、横浜などの主要都市へのアクセスが良いのです。それを概念図として示したのが下の図。

港北ニュータウンと周辺交通網の位置関係概念図

港北ニュータウン地図
幹線道路に挟まれ、地下鉄がクロスすることになる港北ニュータウンエリア。鉄道利用はもちろん、車利用も便利


工事中写真
新しくできる東山田駅周辺。道路に沿って駅ができる予定
ご覧いただければ分かるとおり、ニュータウンエリアは国道246号、東名高速道路、東急田園都市線と第三京浜、中原街道に挟まれ、その中央を横浜市営地下鉄が横断しています。さらに、現在工事中の横浜市営地下鉄グリーンラインが完成すれば、複数路線を選択して利用できるようになり、混雑の緩和、利便性の向上が見込まれるというものです。

また、このロケーションは通勤・通学だけでなく、行楽にも便利。車利用で伊豆、箱根や三浦半島などにアクセスしやすいのです。それに、中京、関西エリアに実家がある人なら、新幹線、東名高速利用での帰省もラクそうです。

車に便利、人に優しい、自然豊富な
暮らしやすさが最大の魅力

センター南駅近く
センター南駅近くのぺデストリアンデッキ。駅と区役所などをつないでいる
さて、この街には計画的に開発された街ならではの特徴があります。ひとつには、徹底した歩車分離の、車に便利で、人に優しい道路計画です。分かりやすいのは、駅から道路を渡って住宅街へ向かうぺデストリアンデッキでしょうか。道路沿いには歩道もありますが、そこを通る必要のない人は歩行者だけの道、安全な道を通ればいいのです。歩道そのものも幅広く作られていますから、自転車、歩行者、ベビーカーを押したお母さんそれぞれが、互いに邪魔することなく通れるようになっています。

駐車場を備えた建物
ほとんどの商業施設、公共施設が大きな駐車場を備えており、探す必要がない
また、車道も広く、右・左折ラインが明確に作られているので、運転初心者にも分かりやすく、安全。各商業施設に大きな駐車場が設けられ、駐車場を探してうろうろする必要がないのもうれしいところです。

歩行者専用道路
車で訪れているだけだと分からないのが、こうした緑道。駅や大きな公園などにつながっており、これなら通勤も散歩気分だ
こうした、車社会にふさわしい配慮の一方で、歩行者だけの、緑豊富な道が縦横に巡らされているのも、この街ならでは。これは緑道で公園や民有の緑地などをつなぐグリーンマトリックスと呼ばれるシステムで、全長は約14.5キロにも及ぶとか。車が入ってこない安全な道であると同時に、緑やせせらぎ、遺跡などを巡る道でもあり、暮らす楽しみを倍加させてくれる存在といえそうです。

せせらぎ公園
仲町台駅近くにあるせせらぎ公園。移築された民家、池が落ち着いた雰囲気。総理大臣賞を受賞した眺めでもある
緑道のところどころに広がる公園もこの街の魅力のひとつ。テレビドラマの舞台としてもしばしば登場する都筑中央公園をはじめ、ほんの数分歩けば、次の公園があるほどの密集ぶりです。飽きっぽい(?)お子さんのいる家庭でもここなら、遊びの場に事欠かないでしょう。

では、次ページでは充実した商業施設や将来の予定など見ていきましょう。