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駒澤大学は子どもと犬に優しい緑の地(2ページ目)

カップル、ファミリー、そして犬好きには聖地ともいえる駒沢公園。周辺には緑道や小さな公園が点在、散策が楽しい住宅街が広がっています。この駒沢大学の魅力を探ってみましょう。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

公園を中心に住宅の供給は4エリア、
地域それぞれに特色が


246沿いの安い八百屋さん
246沿いには個人商店も多く、安さを競う生鮮食品店も
駅から国道246沿いにあること、少し離れると広大な駒沢公園があることから、住宅地はそれを外したエリアになり、どうしても、駅からは多少離れた場所が多くなります。駅と公園との位置関係から、住宅地を分類すると


駒沢公園と周辺の住宅街の関係は?

駒沢周辺の住宅地図
駒沢公園は246、駒沢通り、自由通り、駒沢公園通りに囲まれた地域にあり、四方に特徴ある住宅街が広がる


1,246を挟んで反対側(世田谷区上馬、駒沢3丁目、弦巻)
通り沿いを除くと、小規模な一戸建て、マンション、アパートなどが点在。駒沢公園側よりも区画が小さい。賃貸も目につきます。小規模な一戸建て分譲などが行われています。

2,自由通りを挟んで反対側(目黒区東が丘、八雲)
八雲の住宅街
駒沢公園周辺でも目黒区内は大きな、古い一戸建てが多く、集合住宅が建つ場所はあまりない
角に独立行政法人国立病院機構の大きな建物がそびえる背後が東が丘、駒沢通りを渡ったあたりが八雲で、いずれも古い大きな一戸建てが中心の地域。小規模なアパートもあるが、数は多くありません。


3,駒沢公園通りを挟んで反対側(駒沢4,5丁目、新町1丁目、深沢6丁目)
小規模な一戸建て
小規模ながら、デザインに凝った住宅が多いのが、この地域の特徴
通り近くは小規模な一戸建てが多いものの、奥に入ると大きな区画の一戸建てや農地、園芸用地なども。場所によっては桜新町駅も利用できます。この地域も小規模な宅地分譲、建設が目につきます。


4,駒沢通りから目黒通りの間(深沢4丁目,2丁目など)
道の広い深沢の住宅街
この地域のマンションは5階建てくらいまでの低層が多く、ゆったりした作りが外からでも分かる
学校やテニスクラブなどが点在、広々した雰囲気の住宅街。一戸建てが中心で通り沿いには古いマンションが。この地域が駅から最も遠くなります。そのためか、目だって物件が増えている様子はありません。

東急バス
渋谷、恵比寿、用賀や自由ヶ丘方面など多くのバス路線が縦横に走ってはいるが
通り沿いだとしても、駅から歩いて5分以内は希少で、たいていは10分以上。バス便利用も多く、また、バス停は通り沿いなので、そこからさらに数分以上歩く物件もあります。また、古くから開発されてきた地域のため、通り沿いのマンションは昭和50年代に建てられたなど、築年数の経ったものが中心となっています。マンション、一戸建てを問わず、この街で家を買うつもりなら、駅近は期待しない、新築にこだわらず、中古も選択肢に入れるのが現実的かもしれません。

ちなみに中古だと、築30年ほど、50~60m2の物件で3000万円~3500万円前後が目安。古い物件の場合、専有面積が60m2以下と狭いことが多い点も覚えておいたほうがいいいでしょう。

供給豊富なのは新築一戸建て
土地面積50m2前後~で6000万円から


駒沢公園住宅展示場
都内でも最大規模の住宅展示場。イベントなどもしばしば行われている
ところで、この地域で意外にコンスタントに供給されているのが一戸建て。公園近くに大きな住宅展示場があることからも、一戸建て志向の強い場所なのです。もちろん、土地の高い地域なので、規模は大きくありません。土地面積50m2~、建物面積で100m2の3LDKがひとつの目安。価格は6000万円台の半ばくらいから。木造3階建てが多くなります。もちろん、それ以上は億オーバーまで、あれこれ揃いますが、実際によく売れているのは6000万円台。駐車場付きなので、マンションより支払いが少ない、子ども、犬のいる生活にも安心というのが人気の理由です。


デザイナーズやハイグレード物件に混じって
一部には古いアパートも


駒沢の古い物件
一部には昔ながらのアパートが残っているが、大家さんの世代交代時期にも当たっており、取り壊し、新築が相次いでいる
賃貸ではワンルームマンションが7万円台後半からと相場は高めなものの、元々学生の多かった街だけに、一部には古い木造アパートも残っており、そうした物件であれば、6万円台から。残念ながら、5万円台など、極端に安い物件は建替えが進んでおり、希少な存在になっています。


2DKマンションは13万円~。この街にはデザイナーズなど、高めの物件も多く、中には20万円、30万円~といった高額物件も。20万円以上の予算があるなら、テラスハウスや一戸建てという選択もあります。最近では共用設備の整った分譲仕様の物件が増えて、話題になっています。

駒沢公園イメージ
四季折々に楽しめる駒沢公園。これだけの広さを自分の庭にできると考えると……
駒沢大学では最近、増えている駅近を特徴にした物件はまず望めません。でも、その分、広大な公園を自分の庭代わりに使えることを考えると、さて、どちらがいいのやら。とりあえず、天気のいい休日に駒沢公園を訪れてみると、その答えが見えてくるかもしれません。

【シリーズバックナンバー】
「ハイソで国際的な下町『広尾』」
「中央線文化漂う住宅街『荻窪』」
「粋と新しい便利さの街『神楽坂』」
「元気、でも静かな街『学芸大学』」
「情報感度高い大人の街『表参道』」
「人に自然に優しい街『自由ヶ丘』」
「季節感と情緒、グルメの街『浅草』」
「自然、雑踏と文化の街『吉祥寺』」
「緑溢れる水辺の都会『二子玉川』」
「セレブで庶民派な街『白金』」
「元気な世田谷の下町『三軒茶屋』」
「意外に住める憧れの超都心『銀座』」
「独自性を貫く学園都市『国立』」
「最先端な庶民派国際タウン『恵比寿』」
「整然とした静かな街並みが魅力の『桜新町』」
「演劇、音楽と猥雑な活気の街『下北沢』」
「水辺に開かれるゆとりある新しい街『豊洲』」

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