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戸塚、悲願の西口再開発で変わる?! 歴史の街(3ページ目)

横浜市戸塚区の中心、戸塚は東海道の宿場町として栄えてきた歴史ある街。戦後の急激な都市化に追いつかなかった街並みの整備が少しずつ行われ、今、さらに駅前再開発で大きく変わろうとしています。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

分譲、賃貸ともに駅からは遠めが主流、
バス便で考えれば3000万円で一戸建て購入も

バスターミナル
戸塚駅からは大船や横浜、緑園都市、弥生台その他各方面へのバスが多数出ている
住宅は分譲、賃貸ともに駅からはやや遠めが中心。古くから開発されてきたということもありますが、隣駅との間が長く、バス便を使うエリアが広いという理由も。例えば横須賀線でお隣の東戸塚と戸塚間は約4.2km。山手線の駅間は離れていても2km、短いところでは1km弱ですから、それと比べるとこの駅を最寄りとするエリアの広さがお分かりいただけるでしょう。

一戸建て建築現場
一戸建て供給が多いのは上矢部町、長沼町などバス便利用エリア
しかし、その分、手頃な価格の住まいを探すことも可能です。バス便を考えれば3000万円前後の一戸建てなども十分選択できますし、4000万円の予算があれば土地面積100m2、駐車場2台分のスペースのある家も。実際の供給もマンションよりも、新築、中古ともに一戸建てが豊富です。

道路整備計画の看板
歩道の整備だけでなく、渋滞の解消も戸塚区の大きな課題
価格的には買いやすいもの、注意したいのは前述したように坂の多い街であること。また場所によっては歩道が整備されておらず、ベビーカーや荷物を持っての行き来には歩きにくく、危険を感じる場所も。今後、整備されていく予定ではありますが、一朝一夕には変わりませんから、注意が必要です。

マンションと戸建てが混在
駅から15分以内ではマンションと一戸建てが混在している
マンションも一戸建て同様駅から離れれば2000万円台後半~。ただし、意外にも全戸分駐車場が付いていない物件もあるので、注意が必要。バス便エリアはもちろん、それ以外での場所でもこのあたりでの暮らしには車は欠かせないからです。

飲食店街
再開発エリアのすぐ脇に、昔風の飲食店街も健在
賃貸はファミリー向きが中心で、2DKが7万円前後、3DKが8万円前後というところ。こちらも徒歩10分以上が多いので、毎日時間に追われているような人にはあまりお勧めしません。また、商店街やスーパー、大型商業施設などは揃っていますが、気の利いたバーやカフェなどはあまり期待しないほうが無難。小さな飲み屋街もあるにはあるものの、昔風の印象は否めないからです。

戸塚再開発エリア
ビルになっても、かつての商店街の賑わいが続くことを祈りたい
駅周辺の開発が終わる数年後、戸塚は大きく変貌を遂げているはず。楽しみです。

【シリーズバックナンバー】
「田園都市を代表する優雅な町『たまプラーザ』」
「坂と異国情緒の街『横浜(山手、元町)』
「歴史と未来が交差する街『みなとみらい周辺』
「港町横浜『関内、伊勢佐木町、中華街』
「マンションに新駅も登場、変わる『武蔵小杉』
「新旧が混在、10年で街が一変した『溝の口』
「人気、注目度上昇中の『川崎』全ガイド(1)」
「川崎全ガイド(2)JR・京急エリア」
「川崎全ガイド(3)南武線エリア」
「便利と自然が両立、再開発で変わる相模大野」
「通勤も生活の進化する港北ニュータウン」
「4駅+α、港北ニュータウン各駅ガイド」
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