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戸塚、悲願の西口再開発で変わる?! 歴史の街(2ページ目)

横浜市戸塚区の中心、戸塚は東海道の宿場町として栄えてきた歴史ある街。戦後の急激な都市化に追いつかなかった街並みの整備が少しずつ行われ、今、さらに駅前再開発で大きく変わろうとしています。

中川 寛子

執筆者:中川 寛子

住みやすい街選び(首都圏)ガイド

柏尾川沿いに平地が広がる
緑、坂、予備校の多い街


ところで、戸塚という街は住むという観点からするとどんな街なのでしょう。歩いてチェックしてみましょう。

柏尾川の遊歩道
柏尾川に沿って遊歩道が設けられ、時期には桜のトンネルになる
この街に住む人が愛してやまないのが駅のすぐ脇を流れる柏尾川の桜。古くは安政年間(1850年代)から植樹と伐採を繰り返していたそうで、現存する桜はソメイヨシノを中心に約700本。最近でも2003年から剪定、植え替え、根元改善などが行われており、花のトンネルは今も健在。春の戸塚桜まつりはもちろん、毎日の散策コースとして親しまれています。

柏尾川の親水スペース
水辺まで降りられるポイントもあり、子どもたちの水遊びにはうってつけ
また、暴れ川として洪水を繰り返してきた柏尾川は河川改修が続けれており、最終的には1時間に50mmの降雨にも対応できるよう河床掘り下げ工事が2008年度には完成する予定。川辺には水と親しめるスペースが作られ、子どもたちのはしゃぎまわる姿も見られるようになっています。

住宅の背後に緑
住宅の背後に緑の斜面。こうした風景をよくみかける
桜、水辺に加えて戸塚周辺は緑も豊富です。駅西口の、再開発エリアを望む場所に立つとその向こうには濃い緑の丘陵が同時に目に入りますし、住宅街を歩いていてもあちこちに緑。実際、戸塚区では市街化区域が36%ほどで、その他は自然の残されたエリア。緑が多いのは当然なのです。

バスターミナルの家族連れ
子ども連れの姿が多い戸塚駅周辺。駅周辺には区役所や体育館などの施設も集まっている
駅の周辺を歩いてみて気づくのは、予備校や進学塾の看板が多いこと。街を歩いていても小中学生から大学生までの年齢層が目に付きます。地元の学校のほかに、明治学院大学横浜キャンパスや中高一貫の公文国際学園があることも一因。子どもを連れたファミリーの姿も多いようです。戸塚区の平均年齢は41.93歳で横浜市全体の42.25歳よりやや若めなのですが、それが道行く人に反映されているわけです。

急な坂
柏尾川から離れるに従い、坂の多い地域に
そして、もうひとつ、歩いてみるとすぐ分かるのが坂が多いこと。柏尾川沿いは当然のことながらずっと平地なのですが、そこから東、あるいは西と入って行くと、どこへ行っても坂、坂、坂。中にはかなり急な坂もありますから、住宅を選ぶときには注意が必要かもしれません。

また、日立を始め、工場も多いのですが、住宅と混在するような形ではないのでそれほど気にする必要ははいはずです。

最後は一番気になる住宅事情です。
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