うわー!明日最終面接!ど、どうしよう!

最終面接

最終面接にはそれまでとは違う対策が必要になる


最終面接。言うまでもなく、この合否で内定が決まる。多くの場合、社長もしくは人事担当部長、そして新卒を多く受け入れる部署の最高責任者、いわゆる役員や事業部長が面接することになる。

今回は、この最終面接を突破する秘訣を、一緒に考えてみたい。

結論を先に述べよう。

最終面接の面接官は「人材要件」を超えた、「何か」を感じようと、そして伝えようとしている。よって、経営理念や社長メッセージを読み込み、相手の意をくみ取りつつ、素直に会話を味わうことがポイントなのだ。


最終面接に至るまでに、何を確認されている?

グループディスカッションで測定するものと、最終面接で測定するものは当然違う。

グループディスカッションで測定するものと、最終面接で測定するものは当然違う。


当然企業によってまちまちではあるが、一般的には、以下のような流れで選考が進められる。
  1. エントリーシート
  2. 適性試験や筆記試験
  3. グループ面接
  4. グループディスカッション・グループワーク
  5. 個人面接
  6. 最終面接(一般的に個人面接。中にはグループ面接もある)

まず1と2については、フィルタリングである。

特に大企業や有名企業など、応募者が多い企業は、全員を面接することは物理的に不可能なので、「会うに値する」学生を絞り込む。適性試験では主に処理能力(文章の構成や要旨を的確に理解する・加減乗除の計算能力や、グラフ・表を正確に解釈する力)や思考力(ロジカルシンキング・クリティカルシンキング・創造性)が測定される。

対人基礎力・対自己基礎力についてもある程度までは測定できるが、本質的には会ってみないと分からない。よって、会ってもいないのに落とされることのないように、記事「人気企業のエントリーシート突破の秘訣!」「自己PR&志望動機の書き方講座」などを読んで取り組んで欲しい。

次にグループ面接である。これは一人当たりにかける時間を極力少なくしつつ、直接対面しないと分からない学生の中身を測っていると考えよう。主にコミュニケーション能力や場を見る力がチェックされやすい。記事「グループ面接突破の確率を上げる対策法」をよく読んでほしい。

次にグループディスカッション・グループワークである。これも面接では測りにくい「チームワーク」を主にチェックしていると考えよう。記事「グループディスカッション突破のコツ!」をよく読んでコツを理解して欲しい。

そして個人面接である。ほとんどの企業で数回、中には10回以上も行うところがある。ここでは特に以下の3点を深く測られる。

  1. 求める力(対人・対自己・対課題基礎力)を持っているか?
  2. 熱意はあるのか?
  3. 企業理念(働く価値観)に共感できるか?

1については、その企業が求める力をしっかり把握しながら、その求める力を伝えやすい経験を何パターンかに整理しておくことが肝要となる(記事「複数の自己PRを作るコツ!」)。

2の熱意については、会社研究が基本となる。記事「面接で『なぜウチなの?』と聴かれたら?」で述べたが、御社が第一志望である理由を明確に、オリジナリティを込めて伝えなくてはならない。

3の企業理念に関しては記事「面接対策!質問を過去・現在・未来に分ける」でも書いたが、未来形の質問でチェックされる。最終面接に通しても恥ずかしくない、「求める力」と「熱意」「働く価値観」を巧みに確認されていることを押さえて臨もう。

さて、いよいよ最終面接である。この土壇場で、企業はいったい学生の何を確認しようとしているのだろうか。

最終面接で企業が確認したいものとは?

なぜその企業のトップ、もしくはトップに近い人が、面接官をするのか、よく考えてみよう。

なぜその企業のトップ、もしくはトップに近い人が、面接官をするのか、よく考えてみよう。


最終面接。面接官は、社長や役員、各事業部の責任者など、経営の中枢を担う人たちである。そんな人たちがなぜ、新卒採用の面接を行うのだろうか。

今までも述べてきた通り、人事担当者が中心となって会社が求める「人材要件」を策定し、それを基本に選考フローが設定されている。よって、最終面接に辿り着いた学生は、この「人材要件」を既にクリアしている学生であり、最終面接の面接官はその前提で話をするつもりでいるわけだ。人材要件が一致していること以上に、何を見ようとしているのだろうか?

 
「ガイアの夜明け」の「できる新卒を採れ~人材獲得大作戦~」でインテリジェンスの社長面接の一部が公開されたことがあった。当時の鎌田社長の質問はこうだ。
社長「大学に行きたい理由は何だったの?」
学生「私はマスコミに興味を持っていて、物事を支えたり見たり貢献したり、そういう事ができる会社を今は探している状態です」
社長「貢献?」
学生「そうですね。社会に貢献している会社です」
社長「マスコミってどう社会に貢献してるんだっけ?」
一体、鎌田社長は何を感じようとしているのだろうか。恐らく鎌田社長は肌でどういった学生が入社してから伸びるのかを知っているのだろう。だからこそ、人事が見落としたかもしれない学生の考え方や姿勢を、じっくりと確かめているのではないだろうか。

また、過去記事「社長不在の会社説明会はダメ?」の中で、ブックオフコーポレーションの坂本社長(当時)はこう話している。

「会社説明会は必ず私がスピーチをする。また入社数年目の社員に“辞めたいと思った” “キツイ”と本音を吐露させようにしている。そして最終面接は私が担当する。誰一人落とさないけど、長時間話をして握手をするためだ」
 
なぜ坂本社長は、長時間想いを語り聞かせるのだろうか。記事の中でも述べたが、坂本社長は、「人事が通したのだから内定じたいは出していい」と考えている。合否とは別の所で、自分が創り上げてきた会社への想いに共感できるのか、その想いを持って一生懸命働けるのかを説いているのだろう。これも坂本社長なりの、“肌で感じる”面接なのだ。

このように、社長を始めとした最終面接の面接官は「人材要件」を超えた、言葉にはできない「何か」を感じようと、そして伝えようとしているのだ。あえて言うなら、以下の2点。

  1. 最終面接官が最も大切だと思っている力の確認
  2. 企業理念に共感できるかの確認

ではないかと推察する。どちらも長年会社を支えてきた人だからこそ測ること、伝えることができる「何か」だ。その企業が最も大切にしている「働く価値観」を理解し、かつ実行できるかを確認しているのではないかと、私は考える。


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