大学はハラスメントが起こりやすい環境?
「教授の言う事は絶対!」と被害者達は声を揃える。例え理不尽な要求でも、服従しないと学位を得られなかったり、研究妨害を受けたり、悪口やいじめなどの人権侵害があるという。 |
「大学において、こうしたアカハラが起こる大きな理由は、教授に多くの権力が集中しているという事情によります」
「教授は、学生に対し、指導したり教育したりする権利を持っており、また助手や助教授に対しても、教授の意向で研究内容が決まったり、人事異動がされたりします。大学の事務職員に対する人事権も握っており、大学内での教授の権力は絶大といえます」と記事「助けて!教授がセクハラをしてきます」で書いています。
私自身、アカデミックハラスメントに悩む方からのメールを多くいただきます。表面化するのは氷山の一角で、泣き寝入りして耐える、あるいは退学に追い込まれていく学生が多いのが現状のようです。その一方、大学の教員が一部の学生からアカハラ、あるいはパワハラと一方的に冤罪を着せられる事例もあり、大変複雑かつ根深い問題です。
アカデミックハラスメントは、結果として得られるはずだった研究成果等が失われ、被害者及びその家族の人生に多大な負の影響を及ぼし、大学や社会にとっても大変大きな損失です。しかしながら大学によって取り組みに差があり、対応は万全ではありません。
【社会人の大学・大学院】では、アカデミックハラスメントについて、今後も継続的に問題として取り上げていきたいと思います。
■困った時は?
・NPOアカデミックハラスメントをなくすネットワーク
■ハラスメント体験談を読む
・アカデミックハラスメント体験談1(読者からの投稿)
・アカデミックハラスメント体験談2(読者からの投稿)
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