新たな可能性を求めて大学院へ入学する人は多いと思います。しかし、ここ数年、大学院入学後に失望した人からの投稿や相談が多くなってきました。現在、大学院の実態は、なかなか一般社会では知られていません。大学院経験者の意見を交えながら、実態を紹介していきます。

脳の研究者がなぜ一般事務の派遣社員?

派遣社員として、一般事務の仕事をする26歳のA氏(女性)に会いました。
会社での彼女の仕事は郵便物を出したり、会議室の予定票を作ったり、という簡単な事務担当。しかし、実はつい先日まで、脳の研究を続ける大学院生だったそうです。

「大学院で脳の研究をしていた人が、なぜこの仕事を?」その答えは、ズバリ、大学院中退。大学院中退の理由をたずねると、彼女は一瞬顔を曇らせ、ボソリと一言。「教授と合わなかったから」

指導教授との相性次第?

多くの大学院卒業者は口を揃えて言います。
「指導教授との相性は絶対!」

例えば現在建築関係の会社に勤めるB氏は、指導教授との相性が合わなかったうちの一人。「自分の場合はひたすら逃げていました」と大学院生時代を振り返ります。
教授と学生の力関係についても、
力関係は当然教授が上。そもそも教えを乞うために研究室に入るのだからマスターの1、2年で対等に近い関係にはなりません。言って見れば職人の師匠と弟子と同じです。」と語ります。

また、現在社会人学生として通信制大学院で研究を続けるC氏も、指導教授や大学院の指導方針に不満を隠せません。
「研究指導担当教員からのメールによる指導が2回あったが、参考書を100冊読みなさいなど、仕事の激務の合間をぬって研究レポートを仕上げている社会人学生に対して、配慮のない返事が来た」そうです。

また、通信制のため、研究レポートの提出まで具体的な指導を得るチャンスが少ないことも不満の1つ。

余談ですが、C氏の指導教授との基本的なコミュニケーション方法は、いまだFAXか郵送というスタイル。なんでも人気ある指導責任者なので、メール受信数が多く、処理できないと言うのが理由だそうです。メール全盛の時代に、メールが多いからFAXか郵送で、などという言い訳は、学生に対する配慮が足りないように感じますが…。

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