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指導教授と学生の人間関係が決め手 大学院の実態(2ページ目)

大学院では指導教授が重要と言われますが、それはどうしてなのでしょうか?もし相性が合わない教授の研究室に入ってしまったら、どうなるのでしょうか?大学院経験者の意見を交えながら、実状を紹介します。

西島 美保

執筆者:西島 美保

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日本の大学・大学院の教授

さて、前出のC氏の意見に対し、「日本の大学には実務を経験した教員が非常に少ないのも理由の一つ」と、学術の博士でかつ社会人学生経験豊富なD氏は、言っています。

「特にC氏が在籍している通信制大学院は、東大など、実務を経験した教員を採用することが少なかった大学の定年退職者(教授)が、この通信制大学・大学院の教員になる場合が多く、価値を下げていると考えられます。」

日本の大学・大学院の教授になる方法としては、大学院卒業後、そのまま研究室に残り、研究を続けながら(論文執筆等で実績を作りながら)教授を目指すのが一般的です。そのため、一般社会での実務を経験をする機会もないまま、大学や学会などの特殊社会の中で教授になってしまう人も少なくありません。
それゆえ、一般社会にもまれた社会人学生のニーズに応えられるだけの実力を持った教授が少ないとも言えるでしょう。

最後にD氏は、「指導という面では、名声がある教授よりも、若い助教授のほうが何倍もいいということは、大学院生なら誰しも経験したことがあるでしょう。」と締めくくります。

指導教授の恐るべき実態と今後の大学の在り方→次のページへ!

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