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子持ち30歳会社員 小児科医への道(後編)(2ページ目)

「想像していたよりはるかに楽だった!」一家の大黒柱であるクリエイティブディレクターが、仕事を辞めて医学部生活に飛び込んだ!

西島 美保

執筆者:西島 美保

社会人の学びガイド


入学前は、クラスメートとの年齢差が不安だったが…


---クラスメートはどんな人がいますか?彼らとの付き合いはいかがですか?
だいぶ歳が離れているので、入学前は若い子たちに敬遠されないか不安でした。ただ入学してみるとすごくいい人たち、人間的にしっかりした人たちばかりで、今では若い子たちと普通に学生生活を楽しんでいます。子供をかわいがってもらうこともあります。またクラスには僕も含めて15人程、再受験での入学者がいます。この中には素晴らしい人もいますが、考えが甘かったり、あまり勉強熱心ではない人も多く、そこは正直、残念に思います。

---学生であり、家庭も持つ入江さん。勉強時間や、家族との時間はどのように捻出していますか?
大学生は時間があるので、家族との時間は特に意識して捻出しなくても十分にあります。普通に働くお父さんよりはずっと子育てに関われるので、そこは良かった点だと思ってます。子供が8~9時には寝ますので、勉強はその後にするようにしてます。

---会社員のうちにしておいて良かったこと、またはしておけば良かったことは何かありますか?
あまりそういう風に考えることはないですね。若い頃もっと節制していれば…というのはありますけど。


「この人に診てもらいたい」と思われるような医師に


---どんな医師になりたいですか?どんな夢(目標)がありますか?
開業したいとか教授になりたいとか、そういうのは全くありませんが、「この人に診てもらいたい」と思われる医師になりたいです。診療科はあえて決めてませんが、今のところ小児科や新生児科などの子供の医者を考えています。

---最後になりますが、現在社会人で、これから大学・大学院受験する人へのメッセージを!
再受験生は、あえて大学生を2回も繰り返すわけですから、ある程度しっかりした考え、覚悟をもって入学してくると思っていたのですが、僕の周りでは受験に合格すること自体がゴールになっている人が多く、入学後にドロップアウトする人も少なくありません。大学卒業後をしっかり見据えている方に頑張ってもらいたいと思います。

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入江さんが医師を目指した理由から学校選択、受験勉強の方法などをつづった【子持ち30歳の医学部再受験】。デザインも洗練されており、内容も充実。特に受験生としての心構えなどは受験生必読!

---(西島)入江さん、お忙しい中、ありがとうございました。社会人の医学部受験はまだまだ情報不足である中「自分の経験が他の人の役に立つなら」と自らホームページを立ち上げ、またインタビューにも応じていただいた。この記事がこれから医学部を目指そうかと迷っている人たちの背中を押すきっかけになったらうれしいと思う。なんといっても子供を持つ親の気持ちが分かる医師の誕生が、今から本当に待ち遠しい。




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