「コピー&取り消し」は、月間約300回!
マイクロソフトは、「カスタマーエクスペリエンス向上プログラム」というプログラムをOffice 2003の時代から実施しています。これは、世界中のOfficeユーザーから、インターネット経由で操作情報を収集し、製品の改良に役立てようとするプログラムです。もちろんユーザーは、参加する/しないを選択できますが、参加する場合も、純粋に操作情報だけが収集され、個人を特定する情報は集められないとされています。
Word 2007のセキュリティセンターには、[カスタマーエクスペリエンス向上プログラムに参加する]というチェックボックスが用意されています
Word 2010の「ペーストプレビュー」が開発された背景には、このカスタマーエクスペリエンス向上プログラムで得られた、次の2つの事実がありました。
- 最も多く行われている操作は「貼り付け(ペースト)」
- 貼り付けのあとに、最も多く行われている操作は「取り消し」
つまり、データを貼り付けても、そのあとで取り消しているユーザーが、圧倒的に多いことがわかったのです。平均的なビジネスユーザーは、月に約300回のコピー/貼り付けを行っているというデータもありますから、そこには、思わぬムダが隠れていたというわけです。
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