ワード(Word)の使い方/Wordの基本操作

Word Web Appの実用性を徹底検証(4ページ目)

Word 2010のリリースに合わせて、ブラウザだけで利用できるワープロ Word Web Appが公開されました。実際に文書を作成・編集するうえでの実用性がどれくらいあるのか、徹底検証してみました。

井上 健語

執筆者:井上 健語

ワード(Word)の使い方ガイド


文字入力はキーボード操作に追随しないときがある

Word Web Appを利用していて、機能が絞られているのは「まぁ、仕方ないかな」と思ったのですが、もう1つ、どうしても気になることがありました。キー入力です。文字の入力が、キー操作に追いつかないことがあるのです。

また、カーソルキーを操作したときカーソルの動きが少し遅れたり、[Enter]キーで改行したとき、少しもたついたりする感覚があります。入力したつもりの文字が抜けることもあったので、キーへの反応は、現実問題として少し遅いと思います(ブラウザはInternet Explorer 8、日本語入力にはATOK 2010を使いました)。

これはワープロとしてはちょっと困りものです。せめて、Windows付属のメモ帳の代わりになるくらいの操作感はないと、ちょっとメモを書いておこうといった使い方もされないと思いますので、ぜひ改良を望みたいと思います。

現状ではWord 2010との連携が不可欠だが、機能・操作性はどんどん進化するはず!

ここまで見てきたように、現在のWord Web Appは、けっして完成度が高いとはいえません。Word Web Appだけで、ゼロから文書を作成するのは、かなり骨の折れる作業だと思います。

もちろん、Word 2010をメイン、Word Web Appをサブと割り切れば、それなりに使い道は広がります。たとえば、Word 2010で作った文書をSkyDriveに保存すれば、出張先などでWord 2010を利用できなくても、内容を確認したり、ちょっとした編集をしたりできます。

しかし、やっぱりWord Web Appそのものに魅力が必要だと思います。ユーザーが「使ってみたい」とか「便利!」と感じるような何かがないと、Word Web Appのユーザーは増えていかないでしょう。

とはいえ、Word Web Appはまだ登場したばかりです。Word Web Appのようなブラウザだけで動作するWebアプリケーションの特徴は、バージョンアップのスピードが速いことです。数ヶ月で新しい機能が追加されることも珍しくありません。

ですから、マイクロソフトには、ぜひユーザーの声に耳を傾けながら、Word Web Appを含むOffice Web Appsを魅力的なソフトウェアに育ててほしいと思います。私も、Word Web Appの動向には注意を払い、何か変化があれば、記事にしていきたいと思っています。


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