互換モードとWord 2010モードはこんなに違う
Word 2010を利用している方なら、Word 2010を起動したとき、タイトルバーに「互換モード」と表示されていることをご存じだと思います。この文字は、新規文書を作ったときにも表示されます。これは、旧Wordとの互換性を優先し、Word 2010の新機能が制限されていることを意味しています。つまり、Word 2010で新しい文書を作るときは、すべての機能が使えるわけではないのです。互換性を優先するなら"もっとも"なことですが、別の見方をすれば"もったいない"話です。
ただ、文章だけで説明すると、「ああそうですか」で終わってしまいそうなので、今回は、互換モードと本来のモードがどれくらい違うのかを画面でお見せしたいと思います。きっと「えっ、そんなに違うの!」と驚かれるでしょう。
まずは、次の画面を見てください。これは、互換モードで図形を作成した直後です。図形が選択されて、[書式]タブが表示されています。
互換モードで図形を作成した直後です。[描画ツール]の[書式]タブが選択されています
そして次の画面は、Word 2010の本来のモード(以降は「Word 2010モード」と呼びます)で同じ図形を作成した直後の状態です。
Word 2010モードで図形を作成した直後です。[描画ツール]の[書式]タブが選択されていますが、互換モードとはリボンの様子がかなり違っています
2つの画面、特にリボンをじっくり比べてみてください。並んでいるボタンがけっこう違っているのがわかると思います。
描かれる図形も違います。互換モードは白い図形ですが、Word 2010モードはブルーです。2つのモードで、変わった操作はしていません。要するに、互換モードとWord 2010モードでは、作図するときの初期状態の色が違うのです。
>選択できる図形のスタイル、ワードアートもこんなに違う