雨の日の傘マナーとは
周囲の人に気を配りながら、自分もいかに快適に過ごすかがポイント。
雨の日でも身だしなみは万全に
■外を歩いてきたとき傘は建物の外で水気を払い、傘立てがあれば傘立てに入れます。傘立てがない場合のために、ビニール袋や傘ケースを用意しておきましょう。また、濡れたバッグや洋服を拭くためのハンカチ(タオル地のものが使いやすいでねす)を用意しておくと便利です。
■雨の日だからこその足元のマナー
今年は、ずいぶんファッショナブルなレインシューズが店頭に並んでいますね。でも、雨の日に外を歩くと、どうしても泥がストッキングにはねてしまいます。ストッキングの替えをバッグの中やオフィスのロッカーの中に常備しておきましょう。
■濡れた靴はそのままにしておかない
雨ですから、濡れてしまうのは仕方ありませんが、生乾きのままで履き続けると、靴の中が蒸れて悪臭の原因になります。雨の合間のよく晴れた日に十分に乾燥させましょう。新しく靴を買ったら、防水スプレーをかけておくようにするといいですね。また、泥はねがついたままにせず、しっかりと汚れを落としておきましょう。
■髪の毛
雨の日は、どうしても髪の毛がぺしゃんこになったり、広がってしまったりします。特に女性は、髪の毛がまとまらないと本当に気分が沈みますね。普段から、雨が降っても乾くとカールがよみがえるデジタルパーマをかける、ピンなどですっきりまとめる、巻いた髪をスプレーで固めてしまうなど自分なりにおしゃれに快適に過ごせる方法を試してみましょう。見た目もすっきりが好感度につながります。
見られています。雨の日のふるまい
ちょっとした瞬間にその人の「人となり」がわかります。
傘をさすときは、周囲に人がいないか確認してからにしましょう。特にワンタッチで開く傘の場合は、他人の顔に先端が当たったりしたら大変な事故になる場合もあります。人のいない方を向けて、ゆっくりと開くように。閉じるときも同様に、人のいる方に向けて傾けることのないように、注意します。
■電車の中
電車の中で他人の濡れた傘が体にあたると最悪の気分になります。電車に乗る前にホームで軽く水気をとばし、中に入るときにはたたみましょう。折りたたみ傘は専用のケースにしまいましょう。最近は、長い傘用のケースも発売されているようですので利用するといいかもしれません。
その一言で、お客様の気持ちが晴れやかに
雨の中、やっとたどりついた訪問先。笑顔と気遣いのある言葉で迎えられたらホっとしますね。
雨の日の来客には、まず最初に「本日は、お足もとの悪い中、お呼びたてしまして、申し訳ございません」「お足もとの悪い中、ご足労いただきましてありがとうございます」と一言添えるようにします。
■拭くものを用意できれば◎
お客様の荷物や洋服が濡れている場合は、サっと「どうぞお使いください」とタオルなどを差し出したいもの。雨の日用に専用のタオルを用意できるかどうかは、職場によって事情が異なると思いますので、上司に相談してみてもよいでしょう。
■レインコートは、お預かりする
お客様が脱がれたレインコートは、「お預かりいたします」と手を差し出して。ハンガーにかけて、濡れているようだったら、さっと水分を取っておくことができたら万全です。お帰りのときにさっとお出しできるようにしておきます。
気配り上手の力を発揮する
「夏は冷たい飲み物」と決めつけないで、お客様や状況にあわせてお出ししたい。
雨の中歩いていらしたお客様は「寒い」と感じていらっしゃるかもしれません。状況によっては、温かい飲み物をお出しすると喜ばれるでしょう。「どちらがよろしいですか?」とお聞きしてみてもいいですね。
■湿度設定にも気配りを
雨の中を歩いてこられて、洋服が湿っているときは、冷房のきいた部屋に入ると非常に寒く感じます。いらしたすぐは切っておくか、温度を高くしておき、様子をみながら温度を下げるなどの気配りを。
■忘れ物がないか、確認
来社されたときは降っていても、お帰りの際にはもう雨は止んでいたという場合など、つい傘を忘れがち。レインコートや預けた荷物など、「お忘れものは、ございませんか?」など、一言添えると親切ですね。
雨の日のマナーいかがでしたか? 自分に余裕がないと人への気配りなど到底できません。まず、自分が雨の日でも快適に過ごせる工夫をすることで、お客様への笑顔や気遣いのある一言が出てくるように思います。
【関連記事】