業績だけでなくメンバーの心にも気を配る
部下のストレス状態を知るのはマネージャーの大事な仕事
特にストレス状態が高い状態が続くと、パフォーマンスが下がるだけでなく健康や精神面にも影響するので要注意。しかし、部下の状態を常にチェックすることはできません。そのためには、ストレスについてチェックするポイントを把握し、問題に発展する前に手を打ちましょう。
ストレスは良いものでも悪いものでもない
ストレスは、私たちの思考、感情、行動に大きな影響を与えています。たとえば、過剰なストレスがかかると、冷静に物事が考えられなくなったり、イライラして感情的になったりします。高いストレスが原因で病気になることもあります。一方で、ストレスは私たちの活動、自発性、生産の向上にも影響します。たとえば売上げ目標や締切があると、それに向けてやる気や意欲が出てくることは誰でも経験があることでしょう。
このように、ストレスは活動する上で常に私たちのパフォーマンスの向上に影響しています。部下にはどの程度のストレスがかかっているかに目を向け、適切にストレスコントロールできているかをチェックすることです。
部下のストレスのレベルを知る
ストレスレベルによって、身体に起こる現象が違います。あなたのレベルはどこにありますか。そして、部下はどのレベルにいるでしょうか。■ストレスレベルが最適な状態
- 気分が爽快である
- 集中力が高い
- エネルギーがある
- トラブルも冷静に判断
- 記憶力が増大する
- ひらめきがある
■ストレスレベルが高い状態
- イライラする
- 不安
- 緊張が高い
- 混乱
- 肩こり、腰痛
- 頭痛、胃痛
行動に現れるストレスサイン
ストレスレベルは本人が主観的に感じるものなので、客観的に知ることはなかなか難しいもの。特にストレスレベルが高くなると、コミュニケーションを交わさなくなり気づくのに遅れることもあります。そこで、ストレスレベルが高いときに行動面に現れるサインに注目してみましょう。1.攻撃的な行動に出るようになる
- 口答えや批判が多くなる
- ミスや失敗を人のせいにする
- 落ち着かない
- 人の話を聞かない
- 歩くのも食べるのも速くなる
- 口数が少なくなる
- やる気が感じられない
- 仕事をたびたび休む
- 欠席、遅刻が増える
- ボーっとしている
- コーヒーやお茶をよく飲むようになる
- タバコやお酒の量が増える
- 急に太ったり、痩せたりする
- 身だしなみが乱れる
- ギャンブルに懲り出す