2010年9月11日に増床リニューアルオープンした銀座三越。約20の和菓子店が入る地下2階の食品フロアもスペースが広がり、ゆったりと買い物を楽しめるようになりました。さて、今回私が最も注目したのは、百貨店初登場となる「豆屋大原」。パッケージはモダンですが中身は創業80余年の老舗の味。ずらりと並ぶ豆菓子の中からお気に入りの味を探してみませんか。

豆屋大原

和菓子
銀座三越店では
若い人にも手を伸ばしてもらおうと
パッケージを一新。
「豆屋大原」は、神奈川県川崎市で80年以上豆菓子の製造・卸をしてきた老舗。10年ほど前から、初の実店舗となる「菓子工房 おおはら」を同市内で営んできました。

銀座三越のバイヤーにより見出された同店。同店の大原氏は、豆菓子の魅力を幅広い層に浸透させたい、と百貨店への出店を決意したそうです。

大原氏によれば「豆菓子は衰退の一途をたどっている」のだとか。若い人の中には「豆菓子」と聞いてピンと来ない人もいるようだ、というお話を聞き、落花生の産地、千葉で豆菓子に親しんで育った私は衝撃を受けました。一粒食べると次々後を引くポリポリサクサクとした豆菓子は、一度その魅力を知ると病みつきになる人は少なくないはず。

豆菓子
右から時計回りに「江戸前海幸豆」、「きな粉豆」、「おのろけ豆」。
同店では基本的に全ての豆菓子が職人の手作業により作られます。例えば落花生をおかきのようなもので包んだ「おのろけ豆」の作り方は、「落花生を釜に入れ、釜を回転させながら砂糖蜜をかけ、寒梅粉(餅を白く焼き、砕いた粉)をまぶし、それを15分ほど煎り、味付けと乾燥をすれば完成」というもの。

「煎り豆」「おのろけ豆」「きなこ豆」「チョコピー」

豆菓子
右上から時計回りに「カレーカシュー」、「イタリアンピー」、「キャラメル」。
さて、豆菓子を浸透させたいという思いで出店した同店では、従来のバタピーや煎り落花生といった「煎り豆」、「おのろけ豆」の類、「きなこ豆」に加え、チョコレート系や洋風の豆菓子にも力を入れています。さらに「まずはパッケージの可愛らしさで手に取ってもらえれば」とパッケージを一新し、古いお菓子というイメージを払拭しています。

試食した中で私が特に気に入ったものはさっくりとした食感ときな粉の風味がたまらない「きな粉豆」と、海苔やエビ、イカの風味が豊かな塩味の「江戸前海幸豆」、それにマスカルポーネチーズ風味の甘い豆にココアをたっぷりまぶしたほろ苦い「ティラミス」。また、同店の技術の高さをうかがわせる、大粒の「磯あられ」や「おのろけ豆」もぜひ試して欲しい歯応えです。

豆菓子
たくさんの豆のパッケージが並ぶ。
パッケージによりモダンなお菓子に変身した豆菓子は、昨今人気のお洒落な包装のかりんとうと雰囲気が似ています。洒落たパッケージが、多くの人が再びかりんとうを手にするきっかけの1つとなったように、豆菓子の未来もそうあって欲しいと願います。

<店データ>
■「豆屋大原」銀座三越店
株式会社 大原商店ホームページ
◇予算一例:
(注;銀座三越店と、ホームページ上の取り扱い商品は内容が異なるため、価格は同一ではありません。)
「江戸前海幸豆」420円
「きな粉豆」452円
「おのろけ豆」420円
「磯あられ」420円
「ミルクチョコピー599円
「ティラミス」452円
「カフェオーレ」599円ほか

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