STEP4:いよいよ契約
下見もOKだったら、いよいよメインイベントの契約。契約は、その後の賃貸生活が快適なものになるかどうか、左右するほど大切な事柄です。ここをしっかり抑えておかないと、あとで泣きを見るかもしれません。
とはいえ、今まで契約書なんて読んだこともみたこともないという方は、初めて契約書を見ると驚かれるでしょう。
「こんなに字が細かいの?」
「乙とか丙とかって何?」
「言葉が難しすぎて、よく分からな~い!」
などなど、投げ出したくなるようなことかも知れませんが、時間の余裕を持って契約には臨みましょう。
たいていは、契約当日にその場で重要事項説明を受け、その後契約に移ります。重要事項説明とは、借りる物件の構造や設備などに関することや中途解約や敷金清算方法など重要な説明のこと。もし、この説明を聞いて、「やっぱりこの物件は借りたくない!」と思えば、やめることも可能。とはいえ、ほとんどの場合、重要事項説明が終わったら、そのまま続きに契約になりますから、なかなかやめたいとは言い出せないかもしれません。できれば、申込みをする前に、重要事項説明をしてもらい、どういう契約内容になるかまでしっかりと理解して、納得したら申込みをするといいでしょう。
重要事項説明を聞いて納得したら、契約書をよく読んで、疑問に思ったことはどんな細かいことでも聞いておきます。それでOKなら、契約書に判子を押し、必要なお金を支払ったり、必要な書類を提出します。
<ここをチェック!>
・賃貸契約の重要ポイント(記事)
STEP5:引越ししたらやることがたくさん
あいさつをするのは常識。いくら隣とは関係ないと思っても、また一人暮らしでもあいさつは行ったほうがベスト |
契約も無事に終わり、あとは引っ越すだけ。とはいえ、まだまだやることはいっぱいです。部屋を契約したら、生活するためにライフラインの確保をしなければなりません。電気、ガス、水道など管轄の営業所に連絡し、開設してもらいます。ガスの開栓は立会いが必要なので、時間の都合をつけましょう。他は、電話の連絡だけでOK。今は、インターネットでも開設の申し込みができるサイトがありますので、確認してみると便利ですよ。
最近は、携帯電話が普及したおかげで、固定の家庭電話を開設する人は少ないようですが、電話の開設をする人はその連絡も忘れずに。そのほか、市区役所や郵便局への届け出やインターネット環境を整えることも必要です。
最後に、近所へあいさつに行きましょう。自分も一人暮らし、隣も一人暮らしだから、別にあいさつなんてしなくていいや、と思うかもしれません。が、あいさつは近隣とのトラブルをなくす大切なもの。晴れて一人暮らしをするのであれば、なおさら自分の暮らしに責任を持ち、最初にきちっとあいさつしておきましょう。500円程度のお菓子やタオル、洗剤などを手土産に持っていくとスムーズです。
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・引越しのあいさつ、どうしてる?(記事)
STEP6:退去後のことを考えて、敷金のことを知っておこう
賃貸で起こりやすいトラブルといえば、退去のときのイベント、敷金精算。
「思っていたよりお金が返ってこなかった」とか、
「追加請求が来たけど、これはどうして!?」といった内容がほとんど。
実は、この敷金トラブルを未然に防ぐ方法があります。それは入居するときに部屋の写真を撮っておくこと。そうすれば、退去のときに最初からあった傷なのか、入居中についたものなのかが分かります。また、契約書に敷金返却について、「経年変化による損耗分は大家さんの負担」「故意・過失による損耗分は入居者の負担」などの取り決めをきちんと書いておいてもらえれば完璧ですね。
敷金・原状回復のことを理解するのは、少し大変かもしれませんが、部屋探しをするまでに一度目を通しておいてください。
<ここをチェック!>
・原状回復は誰の負担?(2)(記事)
・原状回復は誰の負担?(1)(記事)
・敷金はどのくらい戻ってくる?(記事)
・戻ってこない敷金はそれで妥当?(記事)
・・・初めて部屋を探すとはいえ、親任せというのはナンセンス。自分が住むところですから、しっかり探していい部屋を見つけてくださいね!