ストレスをなくすには、まず考え方から変えてみよう! |
■ 認知療法
ストレスを招きやすい物事の捉え方である「認知のゆがみ」に気づき、それを再検討して、現実的で合理的なものへと修正していく心理療法。
「認知のゆがみ」には、たとえばオールorナッシングで物事を捉える、何でも物事をマイナスに捉える、「~すべき」と思いこんでしまう、というように、独特の物事の捉え方のクセで自分を追い込んでしまうことがある。
これらの認知のゆがみを感じたときに、それをノートに書き、後で振り返って検討する方法がよくとられる。
■ ストレスコーピング
ストレスが起きたときに、それと格闘するのではなく、うまく付き合っていくこと。ラザルスの分類では、次の8種類がある。
- 直面的対処---失敗を恐れずに向かい合うこと
- 距離を置く---考えないように、忘れたりする
- 自己コントロール---慎重な対処など、自己管理をする
- 社会的支援を求める---相談機関や専門家に相談する
- 責任を引き受ける---反省したり、謝罪したりする
- 逃避、避難---責任から逃げたり、かわしたりする
- 計画的な問題解決---計画に沿って、問題を解決する
- 積極的な再評価---困難の後の成長のように、結果を再評価する
■ アサーション
対人関係で、不要なわだかまりやトラブルをつくらないために、相手も自分も大切にしたコミュニケーションをとっていくのが「アサーション」。
会話の際には、まずは相手の言い分をよく聞き、相手の気持ちを尊重すること。そのうえで自分の気持ちも大切にし、意見を率直に述べたり、会話が進まないならうまくかわすなどする。
相手に振り回されることで、不快を募らせて終わるのではなく、自己決定によって行動し、その結果に責任を持つようにする。
さらに、行動によってストレスを発散し、解消することも大切です。それについては、次回に紹介します。
⇒ 5. ストレス発散・解消法 >>