引っ越しからの新生活……ストレスを感じ始めたら要注意
引っ越しのドタバタが落ち着くころに、急に襲われる「ポッカリ感」……
しかし、ゆっくり休息をとらずに引っ越し後のさまざまな作業に追われていると、確実に疲労は蓄積します。そしてある日突然、体調を崩してしまうかもしれません。同時に、メンタルのバランスも崩れ、疲弊してしまうかもしれません。
心身が疲弊すると、それまで意欲的に取り組めていたことにやる気が起こらなくなります。また、引っ越しにまつわる出費に気づき、急に貧困妄想にとらわれてしまう方もいます。このような引っ越し後に生じる強い憂うつ感は、「引っ越しうつ」と呼ばれることがあります。
「引っ越しうつ」を防ぐための3つのヒント・対策
では、こうした「引っ越しうつ」を防ぐためにはどのようなことを心がけるとよいのでしょう? 次の3つのポイントをお勧めします。1. 完璧な部屋のレイアウト、装飾を最初から目指さない
引っ越し後は、多くの人が部屋のレイアウトや装飾を楽しみ、夢中になることでしょう。こうした時間は楽しいものですが、家の中のことだけに意識を向けていると、気分転換をしにくくなります。
また、スタートダッシュで部屋づくりを頑張り過ぎてしまうと、その後、急にポッカリと脱力しやすくなります。このような急激な気分の変化が起こらないよう、部屋づくりは長い期間をかけて少しずつ楽しみながら継続していけばいい、と考えてみましょう。
2.「骨休め」や「リフレッシュの日」を適度に入れる
引っ越し後は、ただあわただしく毎日を過ごしてしまうものです。しかし、荷物の整理がつかなくても、何にもしないで心身をゆっくり「骨休め」させる日、部屋の整理などの雑事から解放される「リフレッシュの日」をつくっていきましょう。
だらだらして昼寝をしたり、ぼーっと本を読むだけの1日も必要です。家にこもりっぱなしの人は、気晴らしにドライブをするなど、家の中のことに囚われない時間を過ごすことも大事です。
3. 地域や人間関係には、徐々に慣れていく
地域の状況を把握し、新しい場所での交流を増やしていくには、時間が必要です。あせらずに、少しずつ情報や人間関係を広げていきましょう。
地域には集会やイベント、子育てサークルなどもあります。広報誌やホームページなどをチェックして、気が向いたら参加してみるのもよいでしょう。また美容院やカフェなど、近所に気軽に行けるお気に入りのスポットをつくると、地域の事情も分かり、そこを起点に人間関係が広がることもあります。(ただし、外出自粛が呼びかけられている期間には、不要不急の外出は控えましょう)
ただし、ほぼ1日中の強い憂うつ感が2週間以上も続くようなら、心療内科や精神科を受診して、医師に相談することが大切です。
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